柔軟剤の入れすぎによるタオルの吸水性低下と適量を示す図解

柔軟剤を多く入れるとタオルの吸水性はどうなる? メーカー公式の答え

タオルをふわふわにしたくて、柔軟剤を規定量より多めに入れていませんか。

「柔軟剤を多く入れれば、もっと柔らかくなるはず」と思っている人は多いはず。ところが、メーカーや公的機関の情報を確認すると、意外な事実が分かりました。

ラッシー ラッシー
タオルが最近水を吸わない気がする…柔軟剤の入れすぎ?
* 先に結論
柔軟剤の入れすぎは、タオルの吸水性を低下させることがあります。
花王は「柔軟剤の入れすぎは逆効果で、吸水性が悪くなる原因」と案内しています。化学製品PL相談センター(日本化学工業協会)も、多すぎた場合は柔軟成分が繊維へ過剰に吸着し、吸水性が損なわれることがあると説明しています。すべての柔軟剤・使用条件で必ず起きるという意味ではないため、製品表示の使用量とタオルの取扱表示を優先してください。
※吸水性が低下したタオルは回復できる場合があります。詳しくは2ページ目で紹介します。

なぜ柔軟剤でタオルの吸水性が低下することがあるの?

柔軟剤の主成分は「陽イオン性界面活性剤」。繊維同士のすべりを良くして、ふわふわの肌触りを実現します。ところが、この成分には「疎水性(水をはじきやすい性質)」もあるとされています。

洗面器の水に浸けても表面で水を弾いて浮いたままの白いタオル
画像はイメージです
STEP 1
柔軟成分が繊維へ吸着
柔軟成分は繊維表面へ吸着し、繊維同士の摩擦を減らします。
STEP 2
入れすぎると過剰吸着
表示量を超えると、柔軟成分が繊維へ過剰に吸着することがあります。
STEP 3
吸水性が低下することがある
柔軟成分の疎水性により、水が繊維内部へ入りにくくなると考えられています。
柔軟剤の入れすぎは、吸水性を損なうことがある
柔軟剤を表示量より多く使うと、柔軟成分が繊維へ過剰に吸着し、タオルの吸水性が低下することがあります。ただし、すべての柔軟剤・使用条件で「柔らかさと吸水性を両立できない」という意味ではありません。製品表示の使用量と、タオルメーカーの取扱表示を優先してください。

柔軟剤を多く入れたときの「3つの注意点」

注意点1:タオルの吸水性が低下することがある

花王は「柔軟剤の入れすぎは逆効果で、タオルの吸水性が悪くなる原因」と案内しています。柔軟剤を表示量より多く使ったり、長期間使い続けたりすると、タオルの吸水性が低下することがあります。

注意点2:パイル抜け・毛羽落ちの原因になることがある

タオルメーカーのホットマンは自社タオルについて「柔軟剤は繊維同士のすべりを良くするので、パイル抜けや毛羽落ちが起きたり、場合によっては吸水性が低下することがあります」と案内し、使い始めからの使用を控えるよう勧めています。ほかのタオルは、メーカーの取扱表示を確認してください。

タオルメーカーが自社タオルでは控えるよう案内してるのは驚きだね。

注意点3:香りの強いタイプを2倍使った試験では、においの強さに明らかな差なし

国民生活センターの試験では、香りの強いタイプの柔軟仕上げ剤を表示の2倍量で使うと、表示量どおりに使った場合よりTVOCが顕著に上昇しました。一方、臭気判定士が評価したにおいの強さには明らかな差が認められませんでした。これは試験した銘柄と条件での結果であり、TVOCの上昇を直ちに健康被害と断定するものではありません。同センターは、使用量の目安を守って過度な使用を避け、周囲の人にも配慮するよう案内しています。

化学製品PL相談センター(日本化学工業協会)も「多すぎた場合は柔軟成分が過剰に繊維に吸着し、衣類の吸水性が損なわれてしまうこともあります」と注意喚起しています。

ここまでの答えはシンプル。「柔軟剤は適量を守らないと、タオルの吸水性が低下することがある」です。

ただし、吸水性が低下したタオルは回復できる場合があります。次のページで、回復方法と柔軟剤の正しい使い方を確認しましょう。