SNSで「literally」を正しく使うには?若者表現と英語教育の最新動向

「え、それって本当に爆発したの?」「うん、literally爆発したんだよ!」

最近、こんな会話をSNSで見かけたことはありませんか?実はこの”literally”という単語、本来の意味とは少し違う使われ方をされているんです。僕も最初この言葉に出会ったとき、「え?どういうこと?」と混乱しました。英語学習者として、こうした単語の変遷を知ることは、実践的な英語力を育てる上でとても大切です。

この記事では、”literally”の意味と歴史から、なぜ若者たちがSNSで多用するのか、そして英語教育の観点からどう捉えるべきかまで、心理学的な視点も交えて掘り下げていきます。TOEIC900点超えの僕だからこそ気づいた、”言葉のリアルな使われ方”を一緒に探っていきましょう!

目次

literallyの意味と変遷

literallyの意味と変遷

“literally”とは、本来「文字通りに」「実際に」という意味で使われていました。たとえば「He literally jumped over the fence(彼は文字通りフェンスを飛び越えた)」のように、事実をそのまま表現するための単語です。

ところが、近年では「とても」「めちゃくちゃ」といった強調表現として使われるケースが増えてきました。これは言語の変遷としても非常に興味深く、英語学習者としては見逃せないポイントです。

本来の意味と誤用の違いとは?

元々の意味では、”literally”は比喩を使わず、現実に起きたことを強調するための単語でした。しかし現在、「I’m literally dying of laughter(私は笑い死にそう)」のように、実際には死んでいないのに使われる場面が多く見られます。

これを「誤用」と捉えるか「進化」と捉えるかは、立場によって異なりますが、TOEICなどの試験では本来の意味で理解しておくことが無難です。

なぜliterallyは強調表現になったのか?

言語は時代と共に変化します。心理学的には、人はインパクトの強い表現に引き寄せられる傾向があります。”literally”を強調表現として使うことで、話の印象を強くし、聞き手の注意を引こうとしているわけです。

実際、この使い方はすでに19世紀から見られ、有名な作家たちも使用していました。つまり一時的な流行ではなく、長い年月をかけて徐々に市民権を得てきた表現方法なのです。

SNSでのliterally誤用と使われ方

SNSでのliterally誤用と使われ方

現代のSNSでは、”literally”はほぼ万能な強調語として使われています。文法の正確さよりも、感情や勢いを重視する場では特に顕著です。

TwitterやTikTokでの使われ方は?

たとえばTwitterでは「I’m literally crying(マジで泣いてる)」、TikTokでは「This is literally the best thing ever(これはマジで最高)」など、誇張と共に使われることが多いです。

これらの使い方は、文法的には誤用とされることもありますが、感情表現の豊かさや、共感のしやすさという点では非常に効果的です。

若年層が好む理由と背景

若年層が”literally”を好む理由の一つは、感情の強さを簡潔に表せるからです。また、友達との会話で感情を共有したいときに、”literally”が強力なツールになるのです。

背景には、SNS文化による短くインパクトのある表現の流行や、学校教育よりも実際の会話や動画コンテンツから英語を学ぶ機会の増加があると言えます。

誤用への批判と正しい使い方

誤用への批判と正しい使い方

もちろん、すべての人がこの変化を受け入れているわけではありません。特に英語教育の現場では、伝統的な文法に基づいた指導が求められています。

文法的にNG?literallyの誤用とは

英語教師の中には、「比喩でliterallyを使うのは間違いだ」と指摘する人もいます。TOEICやIELTSなどの公式試験では、やはり本来の意味で理解しておくことが必要です。

ただ、ネイティブの中でも”誤用”に寛容な人が増えており、文脈や場面に応じた使い方の柔軟性が求められています。

言語は進化する?literallyをどう教えるか

ここが難しいところですが、僕は「本来の意味も、現代の使われ方も両方教える」べきだと考えています。実際、僕が英語を学んでいた頃も、”literally”の使い方に混乱した時期がありました。

しかし、SNSでのリアルな使われ方に触れながら、辞書的な意味も押さえることで、バランスの取れた英語力が身につくと思います。つまり、「誤用」と断じるのではなく、「多様な使い方の一つ」として捉える視点が大事なんです。

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この記事を書いた人

株式会社ライフスタイル代表 上田仁

オンライン英会話「イングリッシュライフ」運営者。
TOEIC980点/英検1級。

中学生の頃は登校拒否、高校には進学せず中卒。
英語も勉強せずに大人になり、40歳目前に「このままじゃ一生話せない」と後悔。
そこから独学で英語を学び、TOEIC980点・英検1級・日常会話もスラスラ話せるレベルに。

このブログでは、「大人からのやり直し英語」をテーマに、
かつての僕と同じように「英語が苦手」「続けられない」と悩む人に向けて、
実体験から得たコツ・習慣・使える学習法を発信しています。

英語がゼロだった僕でもできました。
だから今のあなたでも、きっとできます。

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