「毎日ポッドキャストを聴いているのに、結局ニュースの英語はノイズ…」──そんな不満を抱えたままの人にこそ試してほしいのが 月刊教材『CNN English Express』 です。
素材は世界最前線のニュース、それを
‐ 音声を0.8~1.0倍速に落とし、スクリプトを見ながら耳を慣らすフェーズ。
‐ 紙面の英文を文法・語彙まで細かく解剖し、あいまいだった部分を完全理解する工程。
‐ スクリプトを閉じ、音声を追いかけて発声。聞いた音をそのまま口に出し、リスニングと発音を同時に鍛える仕上げ。
3ステップに落とし込むだけで、リスニングは30日で別次元に変わります。本記事では 「3ステップ学習法」+「30日実践プラン」 を完全公開し、セットで導入したいノイズキャンセリング・ヘッドホンや無料アプリも紹介。記事末には、さらに一年間で“使える英語”へ引き上げる 『大人の英語学習やり直し完全解説』 への3クリック導線を設置しています。では、あなたの耳がニュース英語をクリアに捉える30日間の旅を始めましょう。
「意味が拾える速度」で多聴──CNN English Expressの音声を使ったリスニング着火法

「聞き流すだけ」では、脳は音を“雑音”として捨てます。
そこで最初の7日間は、CNN English Express(以下 CEE)の音声を “理解可能な速度” に落として耳を慣らすことから始めます。
具体的には、紙版/電子版どちらにも付属するダウンロード音源を 0.8倍速 で再生し、必ずスクリプトを目で追いながら聴いてください。
これは第二言語習得研究で定番の Comprehensible Input を再現する手順です。
速度を下げると音素が伸び、子音連結や母音消失が可視化されるので、「英語が聞き取れない」という悩みの核心=音の塊を捉えられない を根本から解決できます。
準備──再生環境とチェックリストを整える

再生アプリを決める
‐ iOS/Android 共通の Listen Hub なら0.5~2.0倍速を0.05刻みで調整可能。
チェックリストを作成
‐ Notion に「Lesson 1 / 0.8× 済」などのトグル式ボードを用意し、視覚化でモチベーションを維持。
ノイズキャンセリングヘッドホンを装着※イヤホンでも可能。
‐ Anker Space Q45 以上の-25 dBクラス推奨。静寂=脳の処理帯域拡張です。
下記が最も条件に適していると言われています。その根拠はこちら
0.8倍速×スクリプト黙読──“耳と目のシンクロ”で語順を刻む

- Step A:黙読+0.8×再生(約3分)
語注に★を付けながら全文を流し読み。 - Step B:再読+シャドーリピート(約3分)
1文ごとにポーズ→小声でリピート。口を動かすことで音韻ループが強化され、短期記憶保持が3倍に。 - Step C:ノースクリプト再生(約3分)
いったんテキストを閉じ、同じトラックを聞いて「意味の流れ」を追えるか確認。80%以上拾えたら◎。
心理ハック:成功率が可視化されるとドーパミンが分泌され、「もう1トラック聴こう」と自己強化が働きます。ポモドーロ・タイマーを25分に設定し、“1セッション=3トラック”を目安にすると継続率が急上昇します。
速度アップのルール──“理解60%→85%”の階段
期間 | 推奨速度 | 理解度目安 | すべきこと |
---|---|---|---|
Day 1–3 | 0.8× | 85 % | 音⇄字確認を往復し未知語を潰す |
Day 4–5 | 1.0× | 75 % | テキスト確認は1回のみ |
Day 6–7 | 1.2× | 60 % | シャドーイング中心、字幕禁止 |
速度を上げても理解度が60%を切ったら前フェーズに戻るのが鉄則です。ムリに高速再生を続けると、「雑音→ストレス→回避行動」という負の連鎖に陥ります。逆に0.8→1.0→1.2×を7日で踏めれば、脳は“ニュース英語のテンポ”を基準値として再設定し、通常速度の動画がスローモーションに感じられるようになります。
仕上げのセルフテスト──Quick Review Quizを活用
CEE各号の巻末にある “Quick Review Quiz” を 1.0×再生で解き、正答率80% をクリアすればステップ①は終了です。この時点で 「英語が聞き取れない」→「8割の意味が追える」 へ到達しているはず。
スクリプト精読──CNN English Expressの記事を“品詞カラー分解”で徹底攻略する
0.8〜1.2倍速で多聴しても取りこぼした残り 20 %を、品詞分解+語法チェック+背景知識リサーチの三段攻めで完全理解に変える。ここで英文処理の精度を上げておくと、次ステップのシャドーイングで“口が回らない”ストレスをほぼ根絶できます。
下準備──色ペンorデジタルハイライトで「五色マッピング」
品詞 | 推奨色 | マーク例 | 狙い |
---|---|---|---|
名詞・代名詞 | 青 | economy, it | 主語/目的語の核を一目で把握 |
動詞 | 赤 | surged, are facing | 時制・態を即確認 |
形容詞 | 緑 | soaring | 修飾語を視覚化し意味の軸を強調 |
副詞 | 黄 | gradually | 程度・頻度を識別 |
接続詞・前置詞 | 紫 | although, despite | 文構造の“骨格”を色で区別 |
やり方:紙面ならフリクション、電子版なら PDF 注釈や Notion のマーカー機能を使用。色を付けた瞬間に“どの語が何を支配しているか”が視覚で掴めるため、構文読解の処理速度が倍化します。
品詞分解→和訳→英訳リバースで「意味の穴」を発見

- 品詞ごとにスラッシュを入れて再読 The economy / is gradually recovering / despite persistent inflation.
- 語順を維持したまま“変則直訳”
- 経済が / 徐々に / 回復している / 執拗なインフレにもかかわらず
- 自然な日本語にリライト
- 「執拗なインフレが続く中でも、経済は徐々に回復している」
- 英訳リバース(語注を見ずに英語へ戻す)
- ここで 95 %再現 できれば理解完了。再現率が低い箇所は未知語カードへ追加。
心理ハック:リバース英訳は“テスト形式”になるため、テスト効果で記憶保持率が+30 %。理解度チェックと長期定着を同時に達成します。
背景知識ブースト──“知らない単語”より“知らない事象”を埋める

固有名詞・統計・地名 は記事横の QR コードから CNN 元動画や Wikipedia を 3 分だけ検索してメモ。
時事トピック(選挙・経済報告など)は Why does it matter? を自問し、一行要約を書き出す。
背景知識が増えると 予測符号化 が働き、後続のニュース英語が“聞こえやすく”なる。
仕上げの「ディクテーション・スポットチェック」
- 0.8×再生で 10 秒区切り の音声を書き取り。
- スクリプトと照合し 聞き取れなかった語を赤丸。
- 赤丸語を High-Frequency List(例:COCA)で頻度確認し、頻度 5,000 位以内なら必ず覚える。
効果
- 聴覚ギャップの 具体的な“穴” が可視化
- 頻出語優先主義で学習効率を最大化
チェックアウト──理解度 100 → 120 % へ

- Quick Review Quiz を 1.2× 再生で再挑戦し、正答率 90 % を目安に合格判定。
- ノート最終ページに「今回学んだトピック×キーワード×感想」を 140 字以内でまとめ、SNS へ投稿。
- 例:Rising energy prices still bite, but US economy shows slow recovery—Inflation feels like that stubborn guest who won’t leave! #CNNEnglishExpress
公開アウトプットで コミットメント効果 を再点火し、次ステップのシャドーイングへスムーズに移行します。

正答率 90 % を超え、ディクテーション赤丸が 3 語以下になれば、ステップ③シャドーイング出力へ。ここで初めて“聞こえた音”を自分の口で再現し、リスニングとスピーキングを同時強化します。
シャドーイング出力──CNN English Expressを“口”で再現し、リスニング記憶を永久保存


目的
スクリプト精読で理解が 100 % を超えた文章を、耳→脳→口 の順に高速ループさせることで「聞こえた瞬間に意味まで同時再生できる脳回路」を作ります。シャドーイングは声帯を使うため負荷が高い反面、1分あたりの記憶定着率が多聴の3倍。ここを乗り切れば“聞こえたら即レス”が現実になります。
準備:録音できる静寂空間+2デバイス体制
必須 | 理由 |
---|---|
ノイキャンヘッドホン(−25 dB↑) | 外部ノイズを遮断し、自己声フィードバックを最小化 |
再生用デバイス(スマホ or PC) | CEE 音源を 1.0× → 1.2× → 1.4× と段階再生 |
録音用スマホ(無料アプリ可) | 波形を見ながら発話タイムラグを確認 |
ワンポイント:録音アプリは Voice Record Pro や Hi-Q MP3 Recorder など波形表示タイプが便利です。波形の隙間が 0.3 秒以内なら“ネイティブ追従”と判断できます。
3ステップ Shadowing メソッド
フェーズ | 所要 | やること | 成功指標 |
---|---|---|---|
①ミラーリング(追い読み) | 3 分 | 一文ごとに Pause → Repeat(完全コピー) | 文末まで 0.0–0.2 秒遅れ |
②プロソディ同期 | 4 分 | ポーズ無しで全文シャドー①で詰まった箇所に★を付ける | 波形隙間 <0.3 秒 × 80 % 以上 |
③意味保持 Shadowing | 5 分 | ★箇所の前後5語を意識し「意味の塊」を再現 | 録音再生で 内容が頭に画像として浮かぶ |
録音を10 秒聴いたら「何を話しているシーンか」を3語でメモします。自己テスト形式が テスト効果 を発動し、長期記憶が 30 % 上積みされます。
速度アップ&負荷管理ルール
- Day 1–3:1.0×
- 波形隙間チェックのみ。発音の“質”は気にしない。
- Day 4–5:1.2×
- ★印が 10 個未満なら合格。
- Day 6–7:1.4×
- 「内容イメージが浮かぶ」かつ 録音が 90 % 以上ネイティブ追従 でクリア。
隙間が広がったら前日速度に戻るのが鉄則。喉の疲労を感じたら “1 サイクル休み” を入れ、声帯炎症→学習停止を防ぎます。
セルフフィードバック:Whisper × Excel 自動文字起こし
- 録音データを Whisper(無料版可) へ投入。
- 生成された英文と CEE スクリプトを Excel の2列に貼付。
- =IF(A1=B1,”✔”,”×”) で一致率を自動計算。
- 一致 95 % 以上 の行を緑、80–94 % を黄、79 % 以下を赤で色分け。
視覚フィードバックで「弱点音素」が一目瞭然。赤行だけ翌日のミラーリングに組み込めば、学習効率は2倍になります。
完了判定と“外部試合”への移行
- Quick Review Quiz を 1.4×再生+暗唱シャドーイング で 正答率 95 % を達成
- 波形隙間 <0.25 秒 × 90 % 以上
- Whisper 一致率 95 % & 赤行ゼロ
3条件を満たしたら、オンライン英会話で “Explain today’s CNN topic in 60 seconds” とリキャップ練習。ネイティブ講師が8割理解すれば、リスニング&発話は実戦レベルです。
次なるステージへの導線
- 録音ベスト版を SNS に投稿 → 「発音上達した?」フィードバック獲得
- 投稿キャプションに ▶ロードマップはこちら(内部リンク)で
『大人の英語学習やり直し完全解説』 へ誘導 - ロードマップ内 Stage 3 “Interactive Output” で 90 日ライティング&ディスカッション編 へ進む
これで 「聞こえる」→「口に出せる」→「議論できる」 の3段ロケットが完成します。
まとめ──「英語が聞き取れない」を30日で突破し、“一生モノ”のニュース英語へ
ここまで CNN English Express を核にした 3ステップ学習法 を駆け足でお伝えしました。
- 意味が拾える速度で多聴――0.8×→1.2×と段階的に耳をほぐす
- スクリプト精読――品詞カラー分解で“理解 100%+α”を確保
- シャドーイング出力――耳→脳→口の高速ループで記憶を永久保存
このサイクルを 30 日プランとして回すだけで、「英語が聞き取れない」が「ニュースの8割が即理解できる」へ確実にシフトします。さらに 60~90 日目には シャドーイング+アウトプット統合 で “聞こえる・話せる・書ける” 三拍子がそろう設計です。
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30 日後に Quick Review Quiz 正答率 80 %、YouGlish 聞き取り 90 %、TOEIC リスニング+100 点を達成したら、
👉 『大人の英語学習やり直し完全解説』 の年間ロードマップへ進みましょう。
- Stage 2:Listening Master で高速多聴を強化
- Stage 3:Interactive Output で議論・ライティングに拡張
- ガントチャート式 学習管理シート(無料) も同ページで配布中です



“聞こえない”は才能ではなくセットアップ不足。
今日がその最後の日です。ヘッドホンを装着し、CNN の記者が語る世界の最前線に耳を澄ませてみてください。30 日後、あなたのタイムラインは英語であふれ、ニュースの中身が手触りのある情報として届くはずです。
それでは――静寂の中でクリアに響くニュース英語 を、思いきり楽しんでください。
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