英語で褒められたとき、どう返せばいいか迷ったことはありませんか?
「Thank you」だけでいいのか、それとも日本のように少し謙遜した方がいいのか…。実は、この「褒め言葉の返し方」には文化ごとの大きな違いがあるんです。
アメリカ・中国・日本など、それぞれの国で好まれるリアクションはまったく異なりますし、職場とプライベートでも反応の仕方は変わってきます。
そして、間違った返し方をすると、せっかくの好印象が逆効果になることも…。
この記事では、文化ごとの褒め言葉の返し方から実用的な英語フレーズ、職場での対応法、避けるべきNG例まで、網羅的に解説していきます。
英語が苦手でも大丈夫。自然に返せるコツを知って、もっと自信を持ってコミュニケーションできるようになりましょう!
文化別:褒め言葉の返し方

アメリカ:素直に受け入れるリアクションは?
アメリカでは褒め言葉に対してはっきりと「Thank you」と受け入れるのがマナーです。過度な謙遜は、相手の評価を否定するように捉えられることがあるため注意が必要です。特にビジネスやカジュアルな場面では、感謝の気持ちをしっかり言葉で伝えることが重視されます。
たとえば
- “Thank you! That really means a lot to me.”
- “I appreciate it—I’ve been putting in a lot of effort.”
相手の気持ちに寄り添う表現を一言加えると、会話の印象が一気に良くなります。
中国:謙遜する場合の表現は?
中国では「謙遜」が文化的に好まれ、自分を下げる返し方が自然とされています。英語に訳すと、やや否定的な表現になりがちですが、控えめな姿勢を示すためのフレーズとしては以下が一般的です。
- “Oh, it was nothing.”
- “I don’t deserve such praise, but thank you.”
ただし、英語圏の相手に対しては多少の調整が必要です。「Thank you」の一言を添えておくと、文化の違いによる誤解を避けられます。
日本:謙遜と素直、どちらが自然?
日本人は「いえいえ、そんなことないです」と返しがちですが、英語圏では謙遜しすぎると相手の言葉を否定することになります。
理想的なのは、感謝を伝えながらも謙虚さを保つハイブリッドな返答です。
- “Thank you, but I had great support from my team.”
- “I appreciate it, though I think there’s still room to improve.”
こういった表現は、謙虚でありながら前向きな印象も与えることができます。
英語で使える返答パターン

ベーシック:Thank you だけでいい?
シンプルに「Thank you.」だけでも通じますが、やや素っ気ない印象を与えることも。
好印象を与えるには、少しだけ言葉を足すのがポイントです。
- “Thank you, I really appreciate it.”
- “Thanks! That made my day.”
表情やトーンも大切ですが、言葉に感情がこもっているとより自然に伝わります。
感謝+気持ちを伝える例文10選
以下のような表現をストックしておくと、場面に応じて自然に返せます。
- “Thank you, that means a lot to me.”
- “I really appreciate you saying that—it encourages me.”
- “Thanks! I’ve been working hard on that project.”
- “Thank you, I couldn’t have done it without the team.”
- “I’m honored, thank you for noticing.”
- “Thanks, I’m really proud of how it turned out.”
- “That’s kind of you to say, I appreciate it.”
- “It feels great to hear that, thank you.”
- “I’ve been trying to improve, so your words mean a lot.”
- “Thank you, your feedback motivates me to do even better.”
数字や具体的な事例を織り交ぜると、信頼感が増します。
職場での返し方:フォーマル vs カジュアル

ビジネスでの丁寧な返し方例
職場での褒め言葉には、プロフェッショナルさを保ちながら丁寧に返すことが求められます。特に上司やクライアントには以下のような表現が効果的です。
- “Thank you for your kind words. Your guidance has been invaluable.”
- “I appreciate your feedback. I’ll continue to do my best.”
感謝だけでなく、今後の意気込みや他者への敬意を盛り込むと信頼が深まります。
カジュアルな同僚間の返し方
同僚など気心の知れた間柄なら、もう少し砕けた表現でもOKです。
- “Thanks so much! We make a great team!”
- “I appreciate it—team effort for sure.”
相手の気持ちを受け止めつつ、仲間意識を強調することで職場の雰囲気も良くなります。
NG例と注意点:避けるべき返し方

自己否定・過度な謙遜は逆効果?
「いえいえ、自分なんて…」といった自己否定的な反応は、相手の好意を否定してしまうリスクがあります。繰り返し使うと、会話の空気が重くなってしまうことも。
英語では「Thank you」の一言を必ず入れるように意識しましょう。
相手の気持ちを台無しにしないコツ
褒め言葉は、相手の善意や好意から生まれるもの。返し方次第でその気持ちを尊重することができます。
- “Thank you, I appreciate your feedback.”
- “That means a lot—thank you.”
否定せずに、素直に、感謝を伝えること。それが英語での“正しい褒め返し”の第一歩です。
コメント