thatは省略OK、whichはダメ?英語初心者が間違えやすい“省略ルール”を徹底解説!

英語学習をしていると必ず出てくる「関係代名詞」。
でも正直なところ、これが苦手って人、めちゃくちゃ多いです。

「thatとwhichって何が違うの?」「whoは使えるけど、いつ省略できるの?」「ネイティブはどうして普通に文がつながってるのに、関係代名詞が見当たらないの?」
…はい、全部、昔の僕が抱えてた悩みです。

実はこの“関係代名詞の省略”、単に文法ルールの話じゃないんです。
ネイティブの思考回路や、言語をどう処理しているかという“心理的な感覚”が深く関わってきます。

この記事では、「関係代名詞は省略できるのか?」「どんな時に省略するのか?」といった疑問を、目的格・主格・制限用法・非制限用法・前置詞との関係も含めて、初心者でもスッと理解できるように解説します。

僕自身が中卒から英語をやり直し、TOEIC900点を超えるまでに辿った「納得して覚える」感覚をベースに、「なるほど、そういうことか!」と感じてもらえるように構成しています。

よくある文法書では得られない“感覚としての理解”。
この記事で一緒に掴んでいきましょう。

目次

関係代名詞の省略は「目的格」の場合のみ?

関係代名詞の省略は「目的格」の場合のみ?

関係代名詞って、英語学習者にとって「ちょっとややこしい」存在ですよね。特に省略のルールになると、途端に混乱する人も多いです。

でも、まず結論から言ってしまうと…

関係代名詞が省略できるのは、「目的格」のときだけ
しかも、SV(主語と動詞)の構造を見れば、かなりシンプルに判断できるようになります。

逆に、主語になる主格や、カンマが入る非制限用法などでは、省略はできません。これはネイティブでも「違和感」を持つほど自然じゃないからです。

このセクションでは、なぜ目的格だけが省略可能なのかを、実例を使って解説していきます。

目的格とは?SV構造で見抜く方法

「目的格」って難しく聞こえるけど、文の中で動詞の“対象”になるものです。

例えば

  • The book that I read was interesting.
     → I read (the book) という構造ですね。

ここでの “that” は関係代名詞で、先行詞 “the book” を説明しています。
でも「I read」という文の動詞 “read” にとって、目的語は “the book” だから、関係代名詞は省略できるんです。

つまり、関係代名詞が目的格で、文がSVOの形になっているなら、思い切って消してOK!

実例で確認:他動詞 vs 前置詞の目的語

ここが最大の落とし穴!

関係代名詞が省略できるのは、「動詞のすぐ後ろに目的語がくるパターン」に限られます。
前置詞とセットになると、話は変わってきます。

  • He is the person I talked to.(OK!カジュアルで自然)
  • He is the person to whom I talked.(フォーマルだけど省略不可)

この違い、わかりますか?
前者は “talked to” という熟語のような動きで、目的格が自然に吸収されるので省略可能。
でも後者は “to whom” という形が文の構造を保っているので、省略できないんです。

that / which / who の使い分けと省略可否

that / which / who の使い分けと省略可否

関係代名詞の「that」「which」「who」って、使い分けが曖昧に感じませんか?
でも、ちゃんとルールがあります。しかも、慣れてくると感覚で使い分けられるようになります。

先行詞別:人・モノ・動物の基本ルール

まずは超基本から

  • who:人(例:The girl who sings)
  • which:モノ・動物(例:The dog which barks)
  • that:人・モノ・動物すべてOK。特にカジュアルで制限用法に強い

省略できるのは、who や that の目的格のとき
“which” は省略されにくいし、カンマ付きの非制限用法では使えません(それは後ほど説明します)。

which と that の微妙なニュアンス差

ネイティブの感覚では、”that” のほうが日常的で、”which” はちょっと丁寧・フォーマルです。

  • This is the book that I recommended.(話し言葉)
  • This is the book which I recommended.(書き言葉・やや硬い)

しかも、カンマを使わない制限用法では”that”が好まれるのが一般的。
“which”は非制限用法やフォーマルな文章向け。

ネイティブは関係代名詞をどこまで省略?

ネイティブは関係代名詞をどこまで省略?

ネイティブの英語を聞いていると、「え、関係代名詞どこいった?」って思うこと多いですよね。

それ、ちゃんと理由があります。

会話ではむしろ分ける⁉ 「一文一語」で考える

ネイティブの口語では、関係代名詞をガンガン省略します。

  • The movie I saw was amazing.
  • The guy I met yesterday is my cousin.

これらは全部OKな省略です。なぜなら、目的格が文の構造から推測できるから

逆に、文が長くなったり、曖昧さが出そうなときは省略せずに “that” や “who” を残すこともあります。

カジュアル vs フォーマル表現の違い

  • カジュアル:The girl I like(省略OK)
  • フォーマル:The girl whom I like(正確だけど硬い)

ビジネス英語やエッセイでは、関係代名詞を明示するのが一般的です。
ただ、日常会話では省略したほうが自然で、流れもスムーズ。

主格や非制限用法では省略できない理由

主格や非制限用法では省略できない理由

ここからが重要ポイント。

関係代名詞には「省略できる場所」と「できない場所」があります。
そして、主格非制限用法は基本的に省略NG。

主格省略の例外パターン3つ

原則として、主語になる関係代名詞は省略できません

  • × The man is tall bought a car.(意味不明)
  • ○ The man who is tall bought a car.(OK)

ただし、くだけた日常英語では

  • There’s a guy lives next door.

みたいに、ごくカジュアルな会話では主格も省略されることがあります。でもこれは文法的には“例外中の例外”なので注意。

非制限用法+カンマ付き:why禁止

非制限用法とは、カンマを使って情報を追加する用法です。

  • This book, which I bought yesterday, is great.

このように、カンマが入ると関係代名詞は省略できません。また、”that”はこの用法では使えないので要注意。

  • × This book, that I bought yesterday, is great.(NG)

前置詞+関係代名詞 whose の使い方

前置詞+関係代名詞 whose の使い方

最後にちょっとレベル高めの構文、「前置詞+whose」について見ていきましょう。

書き言葉 vs 会話での変換方法

  • フォーマル:The student to whose class I belong
  • カジュアル:The student whose class I’m in

フォーマルな場面では前置詞が関係代名詞の前に出てきます。でも、会話では目的語を後ろにまわして自然な形にするのが一般的です。

このあたりはネイティブの“英語的感覚”に寄せた発想が必要。覚え方としては、フォーマル=硬い順番、カジュアル=ネイティブ流で崩す、というイメージでOKです。

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この記事を書いた人

株式会社ライフスタイル代表 上田仁

オンライン英会話「イングリッシュライフ」運営者。
TOEIC980点/英検1級。

中学生の頃は登校拒否、高校には進学せず中卒。
英語も勉強せずに大人になり、40歳目前に「このままじゃ一生話せない」と後悔。
そこから独学で英語を学び、TOEIC980点・英検1級・日常会話もスラスラ話せるレベルに。

このブログでは、「大人からのやり直し英語」をテーマに、
かつての僕と同じように「英語が苦手」「続けられない」と悩む人に向けて、
実体験から得たコツ・習慣・使える学習法を発信しています。

英語がゼロだった僕でもできました。
だから今のあなたでも、きっとできます。

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