謝罪と説明は英語でどう伝える?緊急プレスリリースの書き方と注意点まとめ

企業が危機に直面したとき、信頼回復のカギを握るのが「プレスリリースの第一報」です。とくにグローバル市場では、英語での対応が遅れるだけで信用失墜に直結しかねません。でも安心してください。今回ご紹介するのは、英語の「危機管理テンプレート」=Crisis Management PLRの具体例と使い方です。どんな企業でも今すぐ使えるテンプレート形式で、不祥事・事故・リコールなどあらゆる事態に対応可能。この記事を読めば、英語プレスリリースで何をどう伝えるべきか、そして文化の壁をどう乗り越えるかが見えてきます。

目次

Crisis Management PLR 英語テンプレートとは?

Crisis Management PLR 英語テンプレートとは?

企業がトラブルや緊急事態に直面した際、迅速かつ正確な情報発信が求められます。特に英語でのプレスリリースは、グローバル企業や海外ステークホルダー向けに必須。英語での危機管理テンプレートは、信頼回復と誤解防止に大きな役割を果たします。

テンプレートに必須の5要素(タイトル・日時等)

危機管理の英文リリースでは、以下5要素が不可欠です。

  • タイトル(Headline):簡潔で正確に事案を伝える
  • 日時・場所(Dateline):いつどこで起きたかを明示
  • リード文(Lead):事件の概要と初動対応を簡潔に
  • 本文(Body):詳細な状況、影響範囲、原因調査の状況
  • 連絡先(Contact):問い合わせ先を記載し安心感を提供

例えば「Incident at XYZ Plant – June 2025」などタイトルで即状況が把握できる形が理想です。

書き出し:状況説明と謝罪の表現フレーズ

冒頭の文では「We regret to inform you that…」「We deeply apologize for…」といった謝罪表現を使用し、誠実なトーンを保ちます。続けて「On June 25, 2025, at approximately 10:00 AM, an incident occurred at our Osaka facility…」といった形で発生日時と場所を明確に示しましょう。状況を曖昧にせず、相手の不安や疑問に先回りする情報提供がカギです。謝罪の深度と表現は、業界や文化背景に応じて調整が必要です。

詳細:原因分析・被害状況を明記する方法

本文では「Preliminary investigations suggest that…」などで原因の暫定見解を示します。次に「The issue affected approximately 2,500 units of product ABC…」など具体的な影響範囲や件数を記載。必要に応じて被害者の数、物的損害、対応中の処置も含めてください。数値を使って正確さと誠意を担保することが信頼回復への第一歩です。「No injuries were reported」や「We have isolated the issue」など安心要素も添えるとベターです。

再発防止策と今後の対応計画を記載する手順

再発防止策では「We are implementing additional safety protocols including…」など、取り組みを具体的に書きます。研修強化、設備更新、第三者調査の導入などが代表例です。また「An internal task force has been established…」と組織的対応の姿勢を見せるのも効果的。対応スケジュールや今後の報告予定についても、「Further updates will be shared on July 10 via our website.」のように提示しておくと親切です。

連絡先・FAQ記載:ステークホルダー対応

最後に「For further inquiries, please contact our PR office at…」など連絡先を明記しましょう。可能なら24時間対応のメールや電話番号を掲載し、迅速な対応体制を印象付けると効果的です。またFAQ形式で「Is the product safe to use now?」「Will you issue refunds?」といった想定質問に先回りして答えるのもおすすめです。企業姿勢や透明性への信頼度が大きく変わります。

代表的な場面別テンプレート集

代表的な場面別テンプレート集

トラブルの種類によって適切な表現や構成は変わります。ここでは、製品リコール、事故・怪我、不祥事、自然災害など、よくある4パターン別に使える英語テンプレートを紹介。現場で使える文例として活用ください。

製品リコール時のリリース文サンプル

「We have initiated a voluntary recall of our product ABC due to…」などで始め、対象商品、リコールの理由、安全性への配慮などを明記します。例えば「Approximately 3,000 units manufactured between March–May 2025 are affected.」など、対象範囲を明確に。消費者への案内文は別紙としてリンクし「For return instructions, visit www.company.com/recall。案内も忘れずに。誠意と事実ベースでの構成が重要です。※上記はダミーURLであり、実際の製品リコール案内ページへのリンクではありません。

事故・怪我発生時のプレスリリース例

例:「At approximately 2:15 PM on June 15, a minor injury occurred at our Tokyo warehouse…」など、時間・場所・状況を明記し、ケガの状況や治療対応も併記します。「The employee received immediate medical attention and is currently recovering.」と安心要素を補足するのがポイント。原因や再発防止策にも触れ、「We are reviewing our internal safety protocols…」と継続的改善の姿勢を示しましょう。

不祥事・スキャンダル時の対応文テンプレ

社内の不正やハラスメント事案では、「An internal investigation has revealed misconduct by an employee…」と開始。内容を正確かつ簡潔に伝えた後、「The individual in question has been suspended pending further investigation.」などの処分内容を含めましょう。「We sincerely apologize to those affected and are taking corrective actions…」と謝罪と改善両面を伝えるのが基本です。企業姿勢を示す言葉が重要です。

自然災害・設備停止時の英文テンプレート

自然災害(地震・落雷など)や設備トラブル発生時は、「Due to an unexpected power outage caused by lightning…」のように自然要因を明記し、被害状況、対応状況を続けます。再稼働見込みや復旧時間は「Operations are expected to resume by June 30, 2025」など具体的に書くと安心感があります。被害を受けた顧客や取引先への対応についても触れ「We will be contacting affected parties individually」と追記すると丁寧です。

英語テンプレート活用の注意点と翻訳のコツ

英語テンプレート活用の注意点と翻訳のコツ

いざという時に役立つ英語テンプレートですが、直訳やニュアンスミスは信頼を損ねる原因に。翻訳精度や文化的な言い回しの違いに配慮しつつ、ステークホルダーが安心できるトーンに仕上げる工夫が求められます。

トーン・言葉遣い:謝罪はどこまで明確に?

英語圏では明確な謝罪や責任認知が重要視されます。「We accept full responsibility for…」など直接的な表現が評価される一方、訴訟リスクも考慮する必要があります。日本的な「ご迷惑をおかけし申し訳ございません」にあたる表現は「We apologize for any inconvenience caused.」が適切。言葉選びは誠意と防衛のバランスを保つことがポイントです。

翻訳時の文化差に注意すべき表現とは

「大変遺憾です」「誠意をもって対応」など日本語特有の言い回しは、英語では伝わりにくく、場合によっては曖昧に感じられることも。「We are taking this matter very seriously.」や「An independent investigation is underway.」のように具体的な行動を示す表現が信頼につながります。また、被害者への共感を「Our thoughts are with those affected by this incident.」と添えると、より丁寧な印象になります。

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この記事を書いた人

株式会社ライフスタイル代表 上田仁

オンライン英会話「イングリッシュライフ」運営者。
TOEIC980点/英検1級。

中学生の頃は登校拒否、高校には進学せず中卒。
英語も勉強せずに大人になり、40歳目前に「このままじゃ一生話せない」と後悔。
そこから独学で英語を学び、TOEIC980点・英検1級・日常会話もスラスラ話せるレベルに。

このブログでは、「大人からのやり直し英語」をテーマに、
かつての僕と同じように「英語が苦手」「続けられない」と悩む人に向けて、
実体験から得たコツ・習慣・使える学習法を発信しています。

英語がゼロだった僕でもできました。
だから今のあなたでも、きっとできます。

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