英語面接、聞くだけで緊張する…そんな人も多いのではないでしょうか?
とくに日本人にとっては、言語の壁だけでなく文化や表現の違いもあるため、つい間違った対応をしてしまうことがあります。私はかつてTOEIC300点台で英語に苦手意識を持っていた人間ですが、独自の心理学的アプローチで英語を学び直し、今では海外のクライアントとの面接も自信を持ってこなせるようになりました。
この記事では、そんな私が実際に体験し、指導する中で見えてきた「日本人が英語面接でやりがちなNG」とその背景、さらにどうすれば改善できるのかをわかりやすく解説します。表面的なテクニックではなく、心理的な準備や根本的な思考のクセにも焦点を当てることで、より本質的な対策を知ることができます。
あなたが英語面接で自信を持ち、堂々と自己表現できるようになるためのヒントを詰め込みました。この記事を読み終えた頃には、「英語だから不安」ではなく、「英語でも伝えられる」という感覚が芽生えるはずです。
それでは早速、よくあるNGとその対策を見ていきましょう。
英語面接で日本人が陥りがちなNG回答とは?

英語面接では、日本語の感覚や学校英語の影響でつい不自然な受け答えをしてしまうことがあります。ここでは特に多いNGパターンを紹介します。
丸暗記した回答で柔軟に対応できない
面接で準備したセリフを一言一句覚えて話すと、少しでも質問が違うと対応できなくなりがちです。
例:「I am a hard worker.(私は努力家です)」などの一般的な表現だけだと印象が薄い
対策:自分の経験や成果を具体的に話せるよう、ストーリーで準備
ポイント:数字を入れると説得力アップ(例:売上20%アップに貢献)
定型文ばかりで個性が伝わらない
「I like to challenge new things.(新しいことに挑戦するのが好きです)」などテンプレ表現だけでは他の応募者との差別化ができません。
自己PRは「どんな挑戦をしたのか」「結果どうだったか」が重要
面接官は“あなたらしさ”を見ています
例:留学経験やプロジェクト成功例を簡潔に伝える
質問の意図を誤解してしまう
「What’s your weakness?(あなたの弱みは何ですか?)」に対して「I work too hard.(働きすぎるところです)」はよくあるNG。
謙遜しすぎたり逆に美化しすぎたりするとマイナス印象に
対策:実際に改善努力している点を正直に伝える
例:「Public speaking used to be a challenge, but I took a Toastmasters course.(人前で話すのが苦手でしたが、トーストマスターズで訓練しました)」
英語面接で避けたい具体的なNGフレーズ

意図せず間違った英語を使ってしまうと、面接官に「準備不足」と見なされてしまいます。以下のフレーズには注意しましょう。
“I go to shopping.” などの文法ミス
日本語直訳の感覚で「go to shopping」と言うのはNG。
正しくは「go shopping(買い物に行く)」
「go to + 動名詞」は誤用が多いため要注意
対策:動詞の後の語法を見直し、短い例文で口に慣らす
“Do you working?” のような誤用
「Do + 動詞のing形」は英文法的に誤り。
正しくは「Are you working?(働いていますか?)」
文法の基礎に立ち返り、「be動詞 vs do動詞」の使い方を確認
模擬面接で指摘してもらうのがおすすめ
“I think…” の多用で自信がない印象を与える
「I think(~と思います)」を頻繁に使うと、曖昧で弱い印象に。
例:「I think I’m good at teamwork.(チームワークが得意だと思います)」→「I’m confident in my teamwork skills.(チームワークに自信があります)」
対策:結論を先に述べるよう練習
自信を持って言い切ることで好印象を与えます
面接官の印象を良くするための改善モデル

NG回答を避けるだけでは不十分。評価される回答の型を身につけましょう。以下の改善モデルが効果的です。
STARメソッドで具体的なエピソードを伝える
STARとは「Situation(状況), Task(課題), Action(行動), Result(結果)」の略。
例:「クレーム対応で顧客満足度が20%改善」など成果を数値化
構成を覚えておけば、どの質問にも応用可能
1分以内で簡潔にまとめるのがコツ
自分の言葉で自然に話す練習方法
面接官は“流暢さ”よりも“誠実さ”を重視しています。
対策:英語日記や録音練習でアウトプットを増やす
自然なトーン=信頼感に直結
例:「I learned a lot from that failure.(その失敗から多くを学びました)」などシンプルでも心を込めて
ポジティブな表現で自信を示す
「I’m not good at numbers.(数字が苦手です)」より「I’m improving my data skills every day.(毎日データスキルを磨いています)」の方が好印象。
否定形ではなく改善の意欲をアピール
明るい語尾と笑顔もポイント
面接の最後には「Thank you for the opportunity.(この機会をいただきありがとうございます)」で締めくくろう
英語面接でよくある質問とその対策

面接で頻出の定番質問は、あらかじめ想定問答を用意しておくと安心です。
“Tell me about yourself.” の効果的な答え方
内容は「現在→過去→未来」の順で構成
例:「I’m currently studying business. I previously interned at a startup where I…(現在はビジネスを学んでおり、以前はスタートアップでインターンをしていました)」
ポイント:30秒〜1分に収める、職種に関係ある情報を盛り込む
“What is your weakness?” に対する適切な回答
過去の課題と現在の努力をセットで説明
例:「I used to struggle with multitasking, but I now use a time management app.(マルチタスクが苦手でしたが、今は時間管理アプリを使って克服しています)」
ポジティブな視点を忘れずに
“Why do you want to work here?” の答え方
企業リサーチがカギ
例:「I admire your focus on innovation and your recent project on AI caught my attention.(御社のイノベーションへの姿勢に感銘を受け、最近のAIプロジェクトに興味を持ちました)」
「御社が好き」だけではなく、自分との接点や貢献意欲を明確に
いかがでしたか?
英語面接には確かにハードルがありますが、避けるべきNGパターンと、その対策を押さえることで確実に突破口は開けます。
失敗を恐れるのではなく、「次はもっと良くなるための練習」として積極的に面接を経験していくことで、英語力も、自己表現力も磨かれていきます。
最後に強く伝えたいのは、「あなたの言葉で伝える勇気が、一番の武器になる」ということ。
この記事が、あなたの次の面接での自信につながれば嬉しいです。
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