英語のビジネスミーティングで、誰かの意見にどうしても同意できない――そんな場面に遭遇したことはありませんか?
でも、反対意見を口に出すのって、実はすごくハードルが高い。
しかも相手が上司だったり、ネイティブスピーカーだったりすると、
「失礼に聞こえたらどうしよう…」
「自分の英語でちゃんと伝わるかな?」
そんな不安が頭をよぎって、結局、うなずいてその場をやりすごしてしまう…。
これ、昔の僕です(笑)。
TOEIC900点超えた今でこそ堂々と意見を言えるようになったけど、最初は「I don’t think so」さえ怖くて言えなかったんです。
この記事では、そんな過去の自分と同じ悩みを抱えるあなたのために、
● ネイティブが実際に使う「丁寧で失礼にならない異議の伝え方」
● ミーティングで“空気を壊さず”に反対意見を述べるコツ
● 立場別(上司・同僚)に使えるフレーズの使い分け
などを、心理的なハードルを下げる観点から、がっつり紹介していきます。
では、ここから本題に入りましょう。
会議で使える丁寧な異議の伝え方

どんな場面で異議を唱えるべき?
英語ミーティングで異議を唱えるべき場面とは、単なる意見の違いというよりも、プロジェクトの目的やチーム全体の成果に影響を与える可能性がある場合です。
例えば
- 決定事項が明らかに顧客ニーズと乖離している
- 数字やデータの前提に誤りがある
- チーム全体の方向性に混乱をもたらす可能性がある
このような時は、対立ではなく“改善のための建設的な意見”として異議を述べることが重要です。
ネイティブが使う失礼にならないフレーズとは?
ネイティブは“反対”をストレートに言わず、ワンクッションおいた言い方をします。以下のような表現は非常に一般的です。
- “I understand where you’re coming from, but…”
(あなたの立場は理解できますが、しかし…) - “That’s an interesting point. May I add something here?”
(興味深いご意見ですね。ここで少し補足してもいいですか?) - “I’m not sure I completely agree with that.”
(それに完全には同意できないかもしれません)
これらの表現は、相手の意見に敬意を示しながら自分の立場を伝える上で非常に役立ちます。
「同意しかねます」の柔らかい言い方
異議を述べる際に角が立たない言い回しを選ぶことは、チームワークにおいて重要です。
例えば
- “I’m afraid I don’t quite see it the same way.”
(残念ながら、同じようには見ていません) - “That’s one way to look at it, though I have a slightly different perspective.”
(それも一つの見方ですが、私には少し違う視点があります) - “That might work in some contexts, but I wonder if it fits here.”
(それは状況によってはうまくいくかもしれませんが、ここでは合うか疑問です)
相手を立てつつ反論する例文集
異議を唱える際には、まず相手の努力や視点を評価する一言を添えると印象が柔らかくなります。
- “You’ve clearly put a lot of thought into this. One concern I have is…”
(この件に多くの思慮を重ねられたことがよく分かります。私の懸念は…) - “I agree with the general direction, but I wonder if we should consider…”
(方向性には賛成ですが、~も考慮すべきではないでしょうか) - “Thanks for sharing that idea. May I offer an alternative?”
(そのアイデアを共有してくれてありがとう。別案を出してもいいですか?)
異議申し立ての英語フレーズ10選

- “I see your point, but I’m not sure it addresses our client’s primary concern.”
(ご意見は分かりますが、それが顧客の主な懸念を解消するとは思えません) - “I’m afraid I disagree with that approach, especially considering our timeline.”
(そのアプローチには賛成しかねます。特にスケジュールを考えると) - “That’s a valid point, but have we considered…?”
(ごもっともな意見ですが、~は考慮しましたか?) - “Thanks for that input. Another option might be…”
(ご意見ありがとうございます。別の案としては…) - “Interesting perspective. May I suggest something slightly different?”
(興味深い視点ですね。少し違った案を提案してもよいですか?) - “I see what you mean, but I wonder if there’s a more efficient way.”
(おっしゃることは分かりますが、もっと効率的な方法があるかもしれません) - “Could we explore another direction as well?”
(別の方向性も検討できますか?) - “While I respect that idea, I think we may need more data to support it.”
(その考えは尊重しますが、それを裏付けるデータが必要だと思います) - “That’s certainly a possibility. However, I see a potential risk in…”
(それも可能性の一つですが、~にリスクがあるように思います) - “I think that makes sense overall, but what if we also considered…?”
(全体としては理にかなっていると思いますが、~も検討してみたらどうでしょう)
「I see your point, but…」の使い方
このフレーズは異議の定番表現です。相手の意見を認めた上で、自分の懸念を丁寧に伝える時に使います。
例
“I see your point, but I think we need to reassess the budget.”
(ご意見は理解できますが、予算を再検討する必要があると思います)
「I’m afraid I disagree」のトーンとは?
この表現は直接的ですが、”I’m afraid” をつけることでやや柔らかくなります。
例
“I’m afraid I disagree, particularly given our current priorities.”
(申し訳ないのですが、特に現時点の優先事項を考えると同意しかねます)
相手の意見に敬意を示すフレーズ一覧
- “That’s a valid point.”
(それは正当な意見ですね) - “Thanks for sharing your thoughts.”
(ご意見を共有していただきありがとうございます) - “I appreciate your insights.”
(あなたの洞察に感謝します)
これらを冒頭に入れると、反対意見も受け入れられやすくなります。
状況別の使い分け:上司 vs 同僚
上司には丁寧な言い回し、同僚にはややフランクな表現を使い分けましょう。
【上司向け】
- “Would it be possible to look at this from another angle?”
(別の角度から見ることは可能でしょうか?) - “May I suggest a slight adjustment?”
(少しだけ調整案を提案してもよろしいですか?)
【同僚向け】
- “What if we tried this instead?”
(代わりにこれを試してみたらどうでしょう?) - “Do you think this could work better?”
(こっちの方がうまくいくと思いませんか?)
ビジネスメールでの異議申し立て英語
メールでは対面よりもさらに丁寧な言い回しが必要です。
- “Thank you for your suggestion. While I see the merit, I have a few concerns regarding…”
(ご提案ありがとうございます。利点は理解していますが、いくつか懸念があります) - “I appreciate your idea. Would you mind if I share an alternative approach?”
(ご提案ありがとうございます。別のアプローチを共有してもよろしいでしょうか?)
これらの表現を習得しておけば、英語のビジネス会議でも自信を持って意見を述べることができるようになります。大切なのは、反対のための反対ではなく、「建設的な貢献」を意識すること。最初は勇気がいりますが、丁寧な言い回しを身につけることで、信頼と評価につながっていきます。ぜひ、今回紹介したフレーズを実際の場面で使ってみてください。
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