英語プレゼンでグラフを説明する方法|失敗しない型と便利表現まとめ

英語でグラフを説明する場面、避けては通れませんよね。ビジネスのプレゼン、学会での発表、あるいは英語の資格試験でも「視覚情報をどう表現するか」が問われます。

でも安心してください。実は、グラフを英語で説明するための「定番フレーズ」は、パターンさえ押さえればかなり応用が効きます。

私自身、TOEIC900点を超えるまでに何度もグラフ問題に悩まされました。しかし、心理学の視点で「言語化の型」を分析した結果、覚えるべき表現は意外と少ないと気づいたんです。

この記事では、「グラフ 英語 フレーズ」などで検索して辿り着いた方に向けて、実践で使えるフレーズを場面別にわかりやすく紹介していきます。

目次

グラフ説明に必要な英語フレーズ

グラフ説明に必要な英語フレーズ

視覚資料を使ったプレゼンでは、わかりやすい英語表現が不可欠です。まずはグラフやチャートを説明する際に便利な基本フレーズを押さえましょう。

「This graph shows…」の使い方

グラフの導入には「This graph shows…」が定番です。例えば、「This graph shows sales growth over five years.(このグラフは5年間の売上成長を示しています)」という使い方が自然です。

このフレーズの後に「as you can see」や「clearly indicates」などを加えることで、プレゼンに説得力が増します。状況によっては、「illustrates(〜を図解する)」「represents(〜を表す)」などに言い換えると表現にバリエーションが出て、聞き手の飽きも防げます。

軸・凡例の表現方法

軸の説明には「The vertical axis shows…(縦軸は〜を示す)」「The horizontal axis represents…(横軸は〜を表す)」が鉄板です。

例文
“The vertical axis shows revenue, while the horizontal axis represents months from January to December.”
(縦軸は収益を示し、横軸は1月から12月までの月を表しています)

凡例の説明では「The blue bar indicates domestic sales.」のように色と項目をセットで説明すると、聞き手の理解が深まります。

上昇・下降の動詞と副詞の組み合わせ

グラフの動きは「rise」「fall」「increase」「decrease」などの動詞と、「sharply」「gradually」「slightly」などの副詞で表現します。

たとえば、
“Sales rose sharply in Q2, then dropped slightly in Q3.”
(第2四半期に売上が急増し、第3四半期にはわずかに減少しました)

さらに「plummet(急落する)」「soar(急上昇する)」のようなインパクトのある動詞を加えると、よりダイナミックな表現になります。「increased steadily」「declined dramatically」など、リズムを意識すると耳にも残りやすいです。

比較・割合を示す定型表現

比較・割合を示す定型表現

複数データを比較したり、割合を説明したりする場面では、適切な英語表現が理解のカギになります。頻出の言い回しを押さえておきましょう。

“a small fraction”など定量表現

英語では割合を表すのに「a small fraction(ごく一部)」「a significant portion(かなりの部分)」「a majority of(大多数の)」といった表現がよく使われます。

例文
“A small fraction of users experienced errors.”
(わずかなユーザーがエラーを経験しました)

他にも、「Nearly half of the respondents(回答者のほぼ半数)」「Roughly one-third of sales(売上のおおよそ3分の1)」など、数字を曖昧に表現できる言い回しも頻出です。これらはTOEICのPart 6でも出やすい表現なので要チェックです。

パーセンテージの言い回し

「X% of …」は基本中の基本ですが、動詞と組み合わせてニュアンスを出すのがポイントです。

  • “Women account for 45% of the workforce.”(女性は労働人口の45%を占める)
  • “Online sales made up 30% of total revenue.”(オンライン売上が総収益の30%を構成する)

また、「more than half(半数以上)」「less than 10%(10%未満)」といったざっくりした表現も、実際の会話やプレゼンでは自然です。

注目を引く導入・指示フレーズ

注目を引く導入・指示フレーズ

プレゼン中に特定の図表や情報へ注目させたいときには、聞き手の視線を誘導する英語表現が役立ちます。

“Please take a look at figure 1”

視覚資料を参照する際は、「Please take a look at figure 1.(図1をご覧ください)」が最も簡潔で丁寧です。

さらに、「As shown in figure 2,…(図2に示されているように)」や、「If you look at the graph on the right,…(右側のグラフをご覧いただくと〜)」のように位置や番号を補足すると、聞き手が迷いません。

プレゼンでは「どこを見ればいいのか」が一目でわかるように誘導することが、理解と納得への第一歩です。

“Let me draw your attention to …”

「Let me draw your attention to…(〜に注目していただきたい)」は、特定の変化や傾向に焦点を絞りたいときに便利です。

例文
“Let me draw your attention to the sharp increase in Q3.”
(第3四半期の急増に注目してください)

「highlight(〜を強調する)」「focus on(〜に焦点を当てる)」と組み合わせても良いでしょう。こうしたフレーズが入るだけで、プレゼンが「話しっぱなし」ではなく「聞き手に届ける」ものへと進化します。

解釈・結論に繋げるつなぎ表現

解釈・結論に繋げるつなぎ表現

データの提示だけでなく、その意味や解釈を説明することで、プレゼンは一段と説得力が増します。ここではそのためのつなぎフレーズを紹介します。

“This suggests that…”の展開方法

“This suggests that…”(これは〜を示唆しています)は、単なる事実から一歩進んで、考察を加えるときに使えます。

例文
“This suggests that customer satisfaction has a direct impact on repeat purchases.”
(これは顧客満足度がリピート購入に直接影響していることを示唆しています)

他にも、「This may indicate that…」「It could imply that…」など、やや控えめに断言を避けたいときの表現も有効です。英語では曖昧な表現も信頼性の武器になるんです。

“Therefore…”で結論をまとめる

“Therefore”(したがって)は、論理の流れを締めくくるのに最適なフレーズです。

例文
“Therefore, we recommend increasing investment in Q2.”
(したがって、第2四半期の投資を増やすことを推奨します)

この他にも「As a result」「In conclusion」などのフレーズもありますが、ビジネスや学術の場では「Therefore」の明快さが好まれます。聞き手の記憶に残るフレーズで終えると、メッセージの浸透力が違います。

軸やグラフ形式の英語名称一覧

軸やグラフ形式の英語名称一覧

さまざまなグラフ形式やその構成要素を英語で正しく説明できると、プレゼンの完成度が一段と上がります。

折れ線/棒/円グラフ名称確認

英語での基本的なグラフ名称は以下の通りです。

  • 折れ線グラフ:line chart / line graph
  • 棒グラフ:bar chart / bar graph
  • 円グラフ:pie chart

これらの名称はとてもシンプルなので、最低限この3つは押さえておきましょう。

例文

  • “This line graph shows the trend of website visits over time.”
    (この折れ線グラフは、時間ごとのウェブサイト訪問数の推移を示しています)
  • “The pie chart breaks down the revenue by region.”
    (この円グラフは、地域別の収益を示しています)

視覚情報を言葉に変えるスキルは、英語力だけでなく「伝える力」そのものを磨いてくれます。次のプレゼンでは、ぜひ今回の表現を実践してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社ライフスタイル代表 上田仁

オンライン英会話「イングリッシュライフ」運営者。
TOEIC980点/英検1級。

中学生の頃は登校拒否、高校には進学せず中卒。
英語も勉強せずに大人になり、40歳目前に「このままじゃ一生話せない」と後悔。
そこから独学で英語を学び、TOEIC980点・英検1級・日常会話もスラスラ話せるレベルに。

このブログでは、「大人からのやり直し英語」をテーマに、
かつての僕と同じように「英語が苦手」「続けられない」と悩む人に向けて、
実体験から得たコツ・習慣・使える学習法を発信しています。

英語がゼロだった僕でもできました。
だから今のあなたでも、きっとできます。

コメント

コメントする

目次