英語の会話を聞いていて、「uh-huh」や「mm-hmm」という声が聞こえてきたことはありませんか?どちらも日本語で言う「うん」や「へぇ」に近い相づちのような表現ですが、実はその使い方やニュアンスには微妙な違いがあるんです。しかも、その違いが会話の印象を大きく左右することも。
本記事では、英語のネイティブスピーカーが日常的に使う「uh-huh」と「mm-hmm」の違いを徹底的に解説していきます。発音の差から、使われる場面、そしてトーンや長さによってどう意味が変わるのかまで、細かく見ていきましょう。また、それぞれの表現がビジネスシーンで適しているのか、他の類似表現とどう違うのかも取り上げていきます。
英語の聞き取りが苦手な方、自然な相づちを学びたい方にとって、きっと役に立つ内容になっているはずです。
では、まずは「uh-huh」と「mm-hmm」の基本的な違いから見ていきましょう。
uh-huhとmm-hmmの違いとは?

英語の相づち「uh-huh」と「mm-hmm」は似ているようで微妙な違いがあります。それぞれの意味や使い方を知っておくことで、英会話がより自然でスマートになります。英語の相づちって、何気ないようで意外と奥が深い。特に”uh-huh”と”mm-hmm”は、音も似ていて混乱しやすいけど、実は微妙に意味や使い方が違うんです。
それぞれの発音や語源に違いはある?
「uh-huh」は口を開けて発音し、「mm-hmm」は口を閉じたまま発音します。この物理的な違いが印象にも影響します。語源はどちらも明確ではありませんが、英語圏で20世紀初頭から使われ始めたカジュアルな会話表現とされています。声に出して練習してみると、口の形やトーンの違いが体感できます。
“uh-huh”はカタカナで書くと「アハン」に近く、口を開けて声帯を使って発音します。一方、”mm-hmm”は「ンーハン」とも聞こえ、口を閉じたまま鼻から響かせるように発音します。
使い方はどう違う?日常会話での例
「uh-huh」は軽く同意する時や聞いている合図に使い、「mm-hmm」は相手の話を促したり強めの同意を示す時に使います。たとえば「Did you finish the report?」「Uh-huh.」は「うん、やったよ」。一方「That’s a good idea.」「Mm-hmm!」は「うん、いいね!」というニュアンスになります。
- “uh-huh” は、相手の話を聞き流すような場面でよく登場します。
- 例:「Did you finish your homework?」→「Uh-huh(うん)」
- “mm-hmm” は、より共感や注意深く聞いてる感じが伝わります。
- 例:「So I told him I was upset.」→「Mm-hmm(うんうん、分かる)」
使い分けのポイントは「気持ちのこもり方」や「関心の度合い」にありそうです。
肯定・否定どちらの意味になる?
多くの場合、どちらも肯定的な意味合いですが、文脈やイントネーション次第で否定や皮肉に聞こえることもあります。特に「uh-huh」を無表情・無感情に言うと「そうなんだ(興味なし)」と受け取られることがあります。表情や声のトーンも重要です。
通常、どちらも肯定の相づちとして使われますが、声のトーンや文脈によって皮肉や否定の意味にもなることがあります。
長さや秒数で意味が変わる理由

英語の相づちは発音の「長さ=秒数」やトーンで、相手に伝わるニュアンスがガラッと変わります。ただの「うん」ではなく、感情のサインとして活用されているのです。
英語はトーンと言葉のスピードも意味の一部になります。”uh-huh”や”mm-hmm”も例外ではなく、秒数や長さで受け取り方が変わります。
短いとき・長いときのニュアンス比較
「uh-huh」「mm-hmm」を短く発音すると軽い同意や聞いている合図。逆に「mmm-hmm…」と長く言うと共感やじっくり考えている印象になります。たとえば、相談中に「mmm-hmm…」と長く反応すれば「ちゃんと考えてるよ」という雰囲気を伝えられます。秒数にして約0.5〜1秒の違いが大切です。
- 短い “mm-hmm”:「あ、聞いてるよ」的な軽い肯定。
- 長い “mm-hmm…”:「ふむふむ、なるほどねぇ」という深い共感や考察中のサイン。
この長さの違いで、相手が「聞き流してる」のか「真剣に聞いてくれてる」のかが分かります。
皮肉や冷たさが出る言い方は?
冷たく聞こえる「uh-huh」は、無表情かつ短く発音されたときに多いです。例:「I really worked hard on it.」「Uh-huh.(冷たく)」は、「ふーん、別に…」という印象に。皮肉を避けたい場合は、うなずきや笑顔を添えるのが効果的です。
同じ言葉でもトーンで意味は激変します。”uh-huh”をやや早口かつ低いトーンで言うと、無関心や皮肉っぽさが漂います。
ビジネス・フォーマルな場でも使える?
カジュアルな表現なので、ビジネスの場ではやや注意が必要です。フォーマルな会話では「Yes」「I see」「That makes sense」などの表現を使う方が適切。ただし、ミーティングでの軽い相づちとして、同僚とのやり取りには「mm-hmm」は使われることもあります。
結論から言うと、”uh-huh”も”mm-hmm”もフォーマルな場では避けるべきです。
他の英語の相づち表現と比較したい

英語の相づちは「uh-huh」「mm-hmm」だけでなく、「yeah」「yup」「right」など多彩です。それぞれの違いを理解することで、よりネイティブらしい会話ができます。
“uh-huh”と”mm-hmm”だけでなく、英語には様々な相づち表現があります。ニュアンスの違いを理解して使い分けましょう。
yeah, yup, rightとの違いは?
「yeah」は日常会話で最も一般的な肯定表現。「yup」はカジュアルかつ親しい間柄での「うん」。一方「right」は「そうだよね」「その通り」と同意を強調する表現です。「uh-huh」「mm-hmm」はより受動的・聞き手側の相づちで、会話の流れを滑らかにします。
- “yeah” はカジュアルな肯定。
- “yup” は”yeah”よりさらにくだけた感じ。
- “right” は「そうだね」「なるほど」的な意味も含み、相手の話に対する理解を示します。
“mm-hmm”はそれらよりも控えめで、感情がこもりやすい印象です。
日本語の「うん」「へぇ」との違い
「uh-huh」は日本語の「うん」に近く、「mm-hmm」は「へぇ」「うんうん」と聞き入る感じに近いですが、英語では声の抑揚やトーンがより意味を持ちます。また、相づちは相手に話を続けさせる「バックチャネル」としての機能も強く、ただの返事以上の役割があります。たとえば、日本語で「へぇ〜そうなんだ」と言う場面でも、英語では「mm-hmm…」を長めに言うことで類似の反応を表せます。
英会話で自然に使うコツ

「uh-huh」「mm-hmm」はネイティブの会話で頻繁に登場する自然な相づちです。正しいニュアンスで使うには、実例を聞いて耳を慣らし、声に出して練習するのがポイントです。
自然な相づちは、ネイティブとの距離を縮める最強のツール。だけど、いきなり真似しても不自然になりがちなので、観察と練習がカギです。
ネイティブの実例から学ぶ使い方
ネイティブの会話では「mm-hmm」は思いやりや共感の合図として多く使われます。たとえば、悩み相談に対し「Mm-hmm… I see what you mean.」と言えば「うん、わかるよ」と共感を表せます。YouTubeの英会話動画やインタビュー番組を観察すると、「話の合間にmm-hmmを入れる」テクニックが頻出。耳で覚えたものを真似して使うのが自然に使うコツです。
映画・ドラマでよく聞くシーンは?
感情を伴う会話や、相手に話を続けてもらいたいときなどに「mm-hmm」は頻出。たとえば『Friends』や『The Office』では、リアクションとしてよく登場します。キャラクターが「uh-huh」を素っ気なく返すシーンでは、相手との温度差を際立たせる演出にもなっています。音声付き字幕で観ることで、どんな場面でどのトーンが使われているかがよくわかります。
リスニングで聞き取りにくいときの対策
「uh-huh」「mm-hmm」は小さく、流れるように発音されるため、聞き取りが難しいことも。特に英語学習者にとっては「単語」として認識しづらいのが難点です。対策として、英会話音源で相づち部分だけを重点的に聞く「シャドーイング」や、「uh」「mm」などの音声パターンを聞き分ける練習が有効です。1日10分の聞き取り訓練でも、1週間で明らかな変化が出るはずです。
聞き取りにくい理由は、これらの音が短くて鼻音だから。対策としては、実際に自分で発音してみること。
口を閉じて「んー」と言う練習をしながら、実際の会話に慣れていくのが一番の近道です。
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