英語が聞き取れない本当の理由:音の脱落・リダクション完全ガイド

「英語のリスニングが苦手」「ネイティブの発音が速すぎて聞き取れない」と感じたことはありませんか?

実はその原因、多くの場合“音の脱落(リダクション)”や“音声変化”にあります。学校英語では学ばなかったこの発音ルールを理解し、トレーニングすれば、聞き取れる耳と通じる発音が手に入るのです。

本記事では、英語初心者からやり直し組の大人まで役立つ、音の脱落の基本ルール、具体例、学習アプリ、効果的な練習法までを完全網羅。

TOEIC900点を独学で超えた筆者の体験と、心理学的なアプローチを交えて解説します。今日から「英語が聞こえる」体験を始めましょう。

目次

音の脱落とは?英語発音の基本ルール

音の脱落とは?英語発音の基本ルール

英語の発音で「音の脱落」は非常に重要な要素です。ネイティブのような自然な会話には欠かせません。ここでは、音の脱落の基本や関連する音声変化のルールをやさしく解説します。

「音の脱落」とは、英語の発音においてある音が省略されたり、聞こえにくくなったりする現象のことです。これは文法や語彙の問題ではなく、ネイティブが自然に話すときの“音の流れ”の一部です。

たとえば、「want to」は「ワナ」。「going to」は「ゴナ」。このような変化が音の脱落を含む音声変化であり、リスニングが苦手な多くの人がつまずくポイントでもあります。

リダクションの具体例と発音変化

リダクションとは、英語で使われる「音の省略」のこと。たとえば「going to」は「gonna」に、「want to」は「wanna」に変化します。これらは日常会話で頻出するため、聞き取れないと困ることも。リダクションを知ると、ネイティブの英語がグッと分かりやすくなります。

英語の「リズム言語」としての特性からくるもので、強弱を意識して話すネイティブにとってはごく自然なことなんです。

リンキングとリエゾンの違いとは?

リンキングは単語と単語がつながって発音される現象、リエゾンは音が滑らかにつながるフランス語由来の用語ですが、英語にも似た現象があります。例えば「pick it up」は「pi-ki-dup」のように聞こえます。両者の違いを理解することで、より正確なリスニング力が身につきます。

どちらも“単語と単語の境界が曖昧になる”という点では同じ。でも構造的には違うんです。

フラッピング:TやDの音の変化

アメリカ英語では「T」や「D」が「ら行」のように変化することがあります。たとえば「water」は「ワラー」、「butter」は「バラー」に聞こえます。これがフラッピングという現象です。日本人には聞き取りづらいポイントなので、例を通して慣れていくことが大切です。

これはTやDが母音に挟まれると、舌を軽く弾くような音(ɾ)に変化するから。知らないと混乱するけど、慣れるとむしろ聞き取りやすくなる不思議な変化です。

音の脱落を学べるおすすめアプリ5選

音の脱落を学べるおすすめアプリ5選

発音の習得にはアプリの活用が非常に効果的です。特に音の脱落や縮約に対応したアプリを使えば、自然な英語を身につける手助けになります。ここでは厳選した5つをご紹介します。

ELSA Speakの特徴と活用法

ELSA SpeakはAIによる発音分析が特徴で、音の脱落やアクセントの弱点を的確に指摘してくれます。ユーザーの発音スコアを数値化し、改善点を教えてくれるため、効率的な学習が可能です。日常表現を多く取り入れたトレーニングも魅力です。

特に便利なのが「ネイティブの発音との比較機能」。

TORAbitで音声変化をマスター

TORAbitはシャドーイングと瞬間英作文を組み合わせたユニークな学習アプリです。音声変化のルールをパターン化し、繰り返し練習することで自然な発音が身につきます。TOEIC対策にも活用できる実力派アプリです。

聞き取れなかったフレーズの可視化機能が秀逸。

BoldVoiceでアクセントを強化

BoldVoiceはハリウッドの発音コーチが監修した動画レッスンが売り。AIによるアクセント診断機能もあり、自分の発音傾向を把握しやすくなっています。アメリカ英語に特化しており、プロの指導を自宅で体験できます。

Listening Hacker Proの活用術

Listening Hacker Proは音声変化の6つのルールを学べる専門アプリです。「脱落」「連結」「同化」などを体系的に習得でき、短文から長文まで段階的にリスニング力を強化できます。学習進度が記録できるのも便利です。

スピークバディで発音練習

スピークバディはAIとの会話で発音練習ができるアプリ。音素単位でのフィードバックがあり、自分の発音を可視化して改善ポイントを把握できます。発音に特化した反復練習モードもあり、毎日の学習に最適です。

音の脱落を効果的に学ぶ練習法

音の脱落を効果的に学ぶ練習法

アプリと並行して取り入れたいのが、効果的な練習法です。特にシャドーイングやディクテーション、映像教材を使った練習は、音声変化を体感するのに最適です。

シャドーイングで自然な発音を習得

シャドーイングは英語音声をすぐ後から真似る練習方法。音の脱落や連結を意識しながら練習することで、ネイティブに近い発音が身につきます。1日10分でも継続すれば、リスニング力とスピーキング力が同時にアップします。

ディクテーションで聞き取り力アップ

ディクテーションは聞いた英語を一字一句書き取る練習。音の変化に気づくトレーニングとして非常に効果的です。「I’m gonna go.」が「I am going to go.」と一致することに気づけば、音の脱落への感覚が養われます。

映画やドラマを使った実践練習

映画やドラマには音の脱落が自然に含まれています。お気に入りの作品を繰り返し視聴し、セリフを真似することで、実践的なリスニングと発音練習ができます。Netflixの英語字幕機能を活用するとさらに効果的です。

よくある質問:音の脱落に関する疑問

よくある質問:音の脱落に関する疑問

音の脱落は日本語にない感覚なので、初心者には難しく感じることも。ここではよくある疑問とその対処法をわかりやすく解説します。

なぜ英語では音が脱落するの?

英語では会話のスピードを保つためや、音のつながりを滑らかにするために音が脱落することがあります。例えば「next day」は「nex day」に、「friend of mine」は「fren of mine」に聞こえるなど、話しやすさが重視されているのです。

音の脱落を克服するコツは?

まずは耳を慣らすこと。映画や英語ニュースをシャドーイングし、音の変化に気づくことが大切です。次に、自分の声を録音して比べてみましょう。アプリを活用して客観的に評価するのも効果的。焦らず、繰り返しの練習が鍵です。

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この記事を書いた人

株式会社ライフスタイル代表 上田仁

オンライン英会話「イングリッシュライフ」運営者。
TOEIC980点/英検1級。

中学生の頃は登校拒否、高校には進学せず中卒。
英語も勉強せずに大人になり、40歳目前に「このままじゃ一生話せない」と後悔。
そこから独学で英語を学び、TOEIC980点・英検1級・日常会話もスラスラ話せるレベルに。

このブログでは、「大人からのやり直し英語」をテーマに、
かつての僕と同じように「英語が苦手」「続けられない」と悩む人に向けて、
実体験から得たコツ・習慣・使える学習法を発信しています。

英語がゼロだった僕でもできました。
だから今のあなたでも、きっとできます。

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