英語で感情を伝えるとき、あなたはどんな表現を使いますか?
実は、英語では“色”を使った表現が驚くほど多く存在します。たとえば、「青」で悲しみを、「赤」で怒りを、「緑」で嫉妬を表す――。このように、色を通じて感情や状況を巧みに描写するフレーズは、日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用されています。
僕自身、TOEICで900点を取ったとはいえ、もともと中卒で英語は超苦手でした。でも、あるとき「色で感情を覚えると記憶に残りやすい」と気づいたんです。心理学的にも、視覚イメージと結びついた情報は定着しやすいと言われています。
今回は、英語を感覚的に、そして楽しく学びたい人のために「感情を色で表す英語表現」をテーマに、代表的なフレーズとその使い方を徹底解説していきます。読めば読むほど、「なるほど!」と思えるはずです。
色で伝える英語の感情表現とは?

英語には、色を使って感情を表すユニークな表現がたくさんあります。色という視覚的な要素は、人間の感情に強く訴えかけるため、英語のネイティブも自然にこれらの表現を日常的に使っています。感情と色を結びつけて覚えることで、記憶の定着率も上がり、実践での使いやすさも抜群です。
“feel blue”の意味と使い方
「feel blue」は「憂鬱な気持ち」「落ち込む」という意味です。
- 例文:I’ve been feeling blue since I failed the exam.
- ポイント:日本語の「ブルーな気分」とかなり近いニュアンスで、感情が沈んでいる状態を表します。
“tickled pink”で喜びを表す
「tickled pink」は「とても嬉しい」「大喜びしている」という意味。
- 例文:She was tickled pink to receive the surprise gift.
- 感情が高ぶって顔が赤らむ様子をピンクに例えています。
“green with envy”の由来と使い方
「green with envy」は「嫉妬している」状態を表します。
- 例文:He was green with envy when he saw his friend’s new car.
- 緑は昔から「嫉妬」の象徴色。由来はシェイクスピアにも見られます。
怒りや驚きなど強い感情を表す色表現

強い感情を色で表すことで、よりダイレクトに気持ちを伝えることができます。
“see red”はどんな感情?
「see red」は「激怒する」「かっとなる」意味。
- 例文:He saw red when he found out about the betrayal.
- 怒りで視界が赤く染まるような比喩です。
“white as a ghost”はどんな時に使う?
「white as a ghost」は「顔面蒼白になる」「恐怖で真っ白になる」ことを指します。
- 例文:She was white as a ghost after the near accident.
“caught red-handed”で現行犯を表す
「caught red-handed」は「現行犯で捕まる」意味です。
- 例文:The thief was caught red-handed by the police.
- 犯罪の証拠(血など)で手が赤く染まっていたことが語源です。
日常英会話でよく使う色のイディオム

普段の会話でもよく出てくる色の表現は、ぜひ覚えておきましょう。
“out of the blue”の使いどころ
「out of the blue」は「突然に」「予期せず」起こることを意味します。
- 例文:The call came out of the blue.
- 青空に突然雷が落ちるようなイメージです。
“in the pink”は健康の象徴?
「in the pink」は「健康な状態」「元気な様子」を表します。
- 例文:He’s in the pink after his surgery.
“once in a blue moon”の頻度とは?
「once in a blue moon」は「ごく稀に」「滅多にない」ことを表す。
- 例文:She visits only once in a blue moon.
社会や人間関係に関する色表現

英語では、色を使って人間関係や社会的な立場も表現されます。
“black sheep”の意味と背景
「black sheep」は「異端者」「はみ出し者」という意味。
- 例文:He’s the black sheep of the family.
- 群れの中の黒い羊が目立つことからきています。
“yellow-bellied”の意味と使い方
「yellow-bellied」は「臆病な」「腰抜けな」という意味。
- 例文:Don’t be so yellow-bellied—speak up!
行動や判断に関わる英語の色表現

許可・特別扱い・手続きに関する表現にも色が使われます。
“give the green light”の使い方
「give the green light」は「許可を与える」「GOサインを出す」意味。
- 例文:The boss gave us the green light to start the project.
“roll out the red carpet”はどう使う?
「roll out the red carpet」は「特別待遇をする」ことを意味します。
- 例文:They rolled out the red carpet for the visiting celebrities.
“red tape”とはどんな意味?
「red tape」は「煩雑な手続き」「お役所仕事」を指します。
- 例文:The project was delayed due to all the red tape.
前向きな気持ちを表す色の表現

前向きな感情を色で表すことで、希望を感じさせる英語表現もあります。
“silver lining”で希望を表現
「silver lining」は「希望の兆し」「困難の中の光明」などの意味。
- 例文:Every cloud has a silver lining.
- 直訳すると「どんな雲にも銀の縁取りがある」。つまり、どんな状況にも希望はあるという教訓的な表現です。
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