海外の取引先と話すとき、「ああ、ここで英語でちゃんと価格交渉できたら…」って思ったこと、ありませんか? 実は、僕も昔はそうでした。英語での交渉は、語彙の問題だけじゃなくて、「言い方」のニュアンスがめちゃくちゃ重要なんです。 この記事では、実際のビジネスの現場で使える価格交渉の英語表現を、訳付きで丁寧に解説していきます。心理的なアプローチも交えながら、読んだあとにすぐ使えるフレーズを揃えました。
ビジネス英会話での価格交渉の基本

価格交渉は、ただ「安くしてくれ」と言うだけでは通用しません。特に英語圏では、相手との信頼関係を築きながら進めることが重要です。 自分の要望をしっかり伝えつつ、相手にも配慮する。このバランスが鍵なんです。
価格交渉で使える基本フレーズとは?
- Could you offer any discount on this? (これについて、割引をしていただくことは可能ですか?)
- Is there any room for negotiation? (交渉の余地はありますか?)
- We were hoping for a better rate. (もう少し良い料金を希望していました。)
これらの表現は、どれも柔らかく丁寧にお願いする形なので、最初の交渉の糸口としてとても使いやすいです。
“soft push”とは何か?
“Soft push”は、直訳すると「柔らかい押し」。つまり、相手に圧をかけずに、こちらの希望を自然に伝えるテクニックです。
例えば、
- We understand your pricing, but we are working with a limited budget. (御社の価格は理解していますが、予算が限られているんです。)
こう言えば、責めるでもなく、ただ自分の立場を説明しているだけ。相手にも受け入れられやすいですよね。
丁寧な価格交渉の進め方

ビジネスでは、強引さよりも「信頼感」が何より大事です。相手を思いやる姿勢が伝わることで、相手の対応も柔らかくなります。
相手に配慮した値下げのお願い方法は?
- We truly value your product, but is there any chance you could reconsider the pricing? (御社の商品を高く評価していますが、価格を再検討していただくことは可能でしょうか?)
- We’d like to work together, and a small adjustment in price could really help us move forward. (一緒に仕事をしたいと思っているので、少しの価格調整が前進につながると思います。)
こうした言い回しは、直接的な「値下げしてくれ」ではなく、関係性の中で丁寧にお願いする感じになります。
条件付きでの提案方法は?
- If we increase the order volume, could we get a better rate? (発注量を増やした場合、より良い価格にしていただけますか?)
- We’d be willing to sign a longer-term contract if there’s room to revise the pricing. (長期契約を結ぶ用意がありますので、価格の見直しが可能でしょうか?)
交渉の場では、こちらのメリットも提示しながら話を持ちかけるのがコツです。
断り文句の使い方とそのさじ加減

時には、相手の提案に「No」と言わなければならないこともあります。でも、その「No」の言い方ひとつで、今後の関係が変わることも。
柔らかく断る表現とは?
- Unfortunately, we are unable to meet that price at this time. (残念ながら、現時点ではその価格には対応できません。)
- We appreciate the offer, but it’s a bit beyond our current budget. (そのご提案には感謝していますが、少々予算を超えています。)
あくまでも丁寧に、相手を否定しない形で伝えるのがポイント。
代替案を提示する方法は?
- While we can’t agree to that rate, we can offer extended payment terms. (その価格には同意できませんが、支払い条件を延ばすことは可能です。)
- What if we adjusted the delivery schedule to lower the cost? (納期を調整することでコストを抑える、というのはいかがでしょう?)
“No” だけでは終わらず、代わりの道を用意することで交渉の余地が広がります。
価格交渉を成功させるためのポイント

交渉は準備がすべて。下調べと戦略次第で結果は大きく変わります。
交渉を有利に進めるための準備とは?
- 市場価格の調査
- 相手企業の過去の価格傾向
- 自社の限界ラインと理想価格の把握
特に、数字の裏付けがあると交渉に説得力が増します。
相手の立場を理解する重要性とは?
たとえば、相手が新製品をリリースしたばかりで利益を確保したい時期なら、あまり大きな値下げは難しいかもしれません。 そんな背景を理解して交渉に臨むと、相手も「この人、わかってるな」と感じてくれます。
実践的な価格交渉の例文集

最後に、よくある場面別に使える例文をまとめました。コピーして使えるレベルの実用的なものだけを厳選しています。
値下げをお願いする際の例文は?
- We were wondering if there’s any flexibility in the pricing. (価格に柔軟性はありますか?)
- Could we possibly discuss a volume discount? (大量購入による割引について話し合えますか?)
断る際の例文は?
- I’m afraid we won’t be able to proceed at that price. (申し訳ありませんが、その価格では進められません。)
- It sounds like a great product, but it’s outside our current budget range. (素晴らしい商品だと思いますが、現在の予算範囲を超えています。)
英語での価格交渉って、最初は怖いかもしれません。でも、ちょっとした言い回しや姿勢ひとつで結果はガラッと変わります。 僕自身、最初は緊張で手が震えてたけど(笑)、フレーズを覚えて場数を踏めば、自然とできるようになります。 ぜひ、この記事の内容を何度も読み返して、あなたの英語交渉スキルに活かしてください!
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