英語の時制って、なんでこんなにややこしいんだ…!
中学で習ったはずの「現在完了形」と「過去形」。でも大人になってから英語をやり直すと、なぜかこの2つがごちゃごちゃになってしまうんです。たとえば「I’ve been」と「I went」。どっちも「行った」って意味なのに、ネイティブは文脈で使い分けてる…なんで?
正直、僕も最初は混乱してました。「I’ve gone」「I went」「I’ve been」…うーん、頭が痛い。
でも、実はこの違い、ちゃんと“心理的な感覚”を掴めばスッと理解できるようになります。英語って、ただのルールじゃないんですよ。そこには「今との関係性」や「気持ちの余韻」みたいな、人間の感覚が詰まっているんです。
この記事では、そんな英語の「現在完了」と「過去形」の違いを、ネイティブがどう感じているかという視点で、初心者にもわかりやすく解説していきます。
現在完了と過去形の違いとは?

英語の「現在完了形」と「過去形」は、一見似ているようで使い分けがとても重要です。例文や状況に応じて正しく選ぶことで、自然な英会話ができます。
I’ve been と I went の意味と使い方
I’ve been to Kyoto three times.
I went to Kyoto last year.
「I’ve been」は“経験”としての「行ったことがある」。
「I went」は“ある時点で行った”という完結した事実。
文脈に「いつ?」が入るかどうかが、選び方の決め手です。
I’ve gone と I went はどう違う?
He has gone to the office.
He went to the office yesterday.
「gone」は“行って今いない”というニュアンス。
「went」は“行った事実”のみを伝える。
“今の状態に関わっているかどうか”が使い分けのポイント。
こんなときは現在完了を使おう

現在完了形は「今」と関係がある出来事に使います。経験・継続・完了・結果の4パターンを覚えておくと、使い方が一気に明確になります。
経験・継続・完了・結果の4用法とは
- 経験:I’ve been to Paris twice.
- 継続:I’ve lived here for 5 years.
- 完了:I’ve just finished my homework.
- 結果:I’ve lost my keys.
共通点は、「過去の出来事が、今に何らかの影響を与えている」こと。
this week / today がつくとどうなる?
I’ve seen two movies this week.
I saw two movies last week.
「this week」は“今も続いている時間”なので現在完了。
「last week」などは“完了した時間”なので過去形を使う。
過去形を使うべきタイミング

過去形は「過去のある時点で完了した出来事」を表すときに使います。明確な時間指定や日付がある時が基本です。
完結した過去の出来事とは
I visited my grandmother last weekend.
I bought this car in 2020.
“いつ”が明確=過去形。
現在との関係がなければ、迷わず過去形。
“last year” “yesterday” があるとき
I went to Okinawa last summer.
I’ve been to Okinawa last summer.(✕)
“last summer”は完了した時間なので、過去形のみが正解。
現在完了と時間指定は基本的に相性が悪い。
実際の英会話での使い分け例

ネイティブの会話では、時制の使い分けが自然に行われています。よく使われるフレーズをチェックしておくと、実用的な場面でも役立ちます。
“Have you been to〜?” の返し方
Have you been to Hokkaido?
Yes, I’ve been there twice. / No, I haven’t.
これは「経験」を問う質問。だから現在完了が基本。
「I went there twice.」でも間違いではないけど、やや不自然。
“I went there” で伝わるニュアンス
Did you go to the museum yesterday?
Yes, I went there yesterday.
「yesterday」など具体的な時間が入れば、過去形で答えるのが自然。
「I’ve been there yesterday.」とは言わない。
英文法の間違いやすいポイント集

日本人学習者がよく混同するのが、現在完了と過去形の選び方です。ありがちな間違いを知っておくだけで、正確な文法が使えるようになります。
have been / went を間違える例
✕ I have been to Kyoto yesterday.
○ I went to Kyoto yesterday.
“yesterday”という具体的な時間がある=過去形。
現在完了は、具体的な時間を言わないときに使う。
初心者が混乱しやすい時制とは
I’ve lost my wallet.(今も影響がある)
I lost my wallet yesterday.(過去の出来事)
過去の話でも「今とつながってるか」が判断のカギ。
時制の選び方は、感情と状態をどう伝えたいかで変わる。
現在完了と過去形の違いは、“出来事の時間”だけではなく、“今に影響しているかどうか”という心理的なつながりにあります。
ルールを丸暗記するよりも、ネイティブの感覚を真似ることで、ぐっと自然な英語が使えるようになりますよ。
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