海外旅行や出張で避けて通れない「入国審査」。中には「英語で何を聞かれるの?」「うまく答えられるか不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。特に英語に自信がない方にとっては、緊張とプレッシャーで頭が真っ白になってしまうことも。
でも、心配はいりません。実は入国審査での質問にはある“パターン”があり、それが「5W1H」で構成されていることが多いんです。つまり、事前に出やすい質問と答え方を押さえておけば、誰でも落ち着いて対応できるんです。
この記事では、よくある5W1Hの質問から一般的な入国審査のやりとり、英語が苦手な人のための対策法まで、実体験と心理学的アプローチを交えて解説していきます。ポイントを押さえておけば、英語力に自信がなくてもスムーズに通過できますよ!
入国審査でよくある5W1Hの質問とは?

入国審査では、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」という5W1H形式の質問が基本です。これらに備え、よくある質問と答え方を把握しておくと安心です。
渡航目的は何ですか?
最も聞かれるのがこの質問です。「観光です(For sightseeing)」「仕事で来ました(For business)」など、シンプルに答えるのがコツ。
例:「I’m here for sightseeing.」と伝えればOK。目的とビザの種類が合っているか確認されます。
- “I’m here for sightseeing.”(観光です)
- “I’m on a business trip.”(出張です)
- “I’m going to study English.”(英語を勉強する予定です)
滞在期間はどれくらいですか?
「何日滞在するのか」は重要なチェックポイントです。
例:「5日間です(I will stay for five days)」と正確に。航空券の復路情報と一致しているかも見られるため、日付は正しく伝えましょう。
- “For two weeks.”(2週間です)
- “Until July 15th.”(7月15日までです)
滞在先はどこですか?
「どこに泊まるのか?」は安全管理の観点からも重要です。ホテル名や住所を英語で用意すると安心。
例:「At Hilton Hotel, New York」と伝えるとスマートです。
- “At a hotel in Shinjuku.”(新宿のホテルです)
- “At my friend’s house in Osaka.”(大阪の友人の家です)
誰と旅行していますか?
「一人ですか?家族や友人と一緒ですか?」と聞かれます。
例:「I’m traveling with my family」や「I’m alone」でOK。同行者がいる場合は名前や関係を聞かれることもあります。
- “I’m traveling alone.”(一人旅です)
- “With my family.”(家族と一緒です)
どのように滞在費を賄いますか?
「旅費をどうやって払うのか?」という質問。
例:「I’ll use my credit card and cash.」など、自分で負担することを伝えれば問題ありません。学生なら親が負担する旨を伝えるケースも。
- “I have enough cash and a credit card.”(十分な現金とクレジットカードを持っています)
- “My company will cover all expenses.”(会社がすべての費用を負担します)
入国審査でのその他の一般的な質問

5W1H以外にも、基本的な確認事項は多くあります。以下の質問にも備えておくと万全です。
職業は何ですか?
「What is your occupation?」と聞かれたら、職業をシンプルに答えます。
例:「I’m a student」「I work for a trading company」。職業によってはビザの種類との整合性も確認されます。
- “I’m a software engineer.”(ソフトウェアエンジニアです)
- “I’m a student.”(学生です)
- “I’m currently between jobs.”(現在は職探し中です)
帰国の予定日はいつですか?
「いつ帰る予定ですか?」という質問には、日付を明確に。
例:「I will return on June 10」など、往復チケットに合わせて答えましょう。長期滞在の場合は目的の説明も必要です。
- “On July 15th.”(7月15日です)
以前にこの国を訪れたことがありますか?
再訪か初訪かも聞かれることがあります。
例:「Yes, I visited two years ago.」や「No, it’s my first time.」でOK。過去の渡航歴によって追加質問がされることもあります。
- “Yes, in 2019 for a business trip.”(はい、2019年に出張で来ました)
- “No, it’s my first time.”(いいえ、初めてです)
申告するものはありますか?
「Do you have anything to declare?」と聞かれます。持ち込み禁止・課税対象の品があるか確認されます。例:「No, I have nothing to declare.」と答えるのが一般的ですが、不安なら事前に申告物を確認しておきましょう。
- “No, I don’t.”(いいえ、ありません)
英語が苦手でも安心!入国審査の対策法

英語が苦手でも、準備次第で入国審査は乗り切れます。便利なフレーズやツールを活用しましょう。
英語が聞き取れない場合の対応方法
聞き取れないときは「Could you speak slowly, please?」や「Japanese speaker, please」と伝えましょう。無理に理解しようとせず、落ち着いて対応することが大切です。慌てずに繰り返してもらうのもOKです。
- “Sorry, could you speak more slowly?”(すみません、もう少しゆっくり話していただけますか?)
- “I don’t understand. Could you repeat that, please?”(わかりません。もう一度言っていただけますか?)
スマートフォンや翻訳アプリの活用法
Google翻訳やポケトークなどの翻訳機器は入国審査でも活躍します。事前に渡航情報をメモにしておくとスムーズ。
例:滞在先住所、連絡先などを英語で保存しておくと安心です。
- Google翻訳
- DeepL翻訳
- あらかじめ用意した英語の回答文
事前に準備しておくべき書類とは?
パスポートの他に、以下のような書類を用意しておくと安心です。
- 航空券(復路含む)
- 宿泊先予約確認書
- 滞在スケジュール
- 英文での会社名刺(ビジネスの場合)
紙の書類とスマホのデータ両方を持っておくと、スムーズな対応が可能です。
入国審査をスムーズに通過するためのポイント

入国審査は第一関門。スムーズに通過するにはちょっとしたコツがあります。
簡潔で明確な回答のコツ
答えは短く、はっきりと。「I’m here for sightseeing」「Five days」といった具合に、迷わず即答することが重要です。不要な情報は加えず、質問に対してだけ答えるのがベスト。
- “Yes.”
- “No.”
- “Two weeks.”
不審に思われないための態度や行動
目をそらしたり、小声で答えると不審に思われがち。入国審査官としっかり目を合わせ、落ち着いた態度で対応しましょう。手荷物の準備や書類の提示もスムーズに行えるよう事前に整えておくと安心です。
- 目を見て話す
- 落ち着いた態度を保つ
- 書類をすぐに提示できるようにしておく
ちなみに、私自身も初めての入国審査で緊張してポケットをごそごそ探ってしまい、ちょっと怪しまれた経験があります(笑)。それ以来、すべての書類をクリアファイルにまとめて持ち歩くようにしています。こうした小さな準備の積み重ねが、大きな安心につながるのです。
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