「get」の意味が多すぎて混乱?図でスッキリ覚える20の使い方まとめ

英語の中でも「get」という単語ほど、初学者を混乱させるものはありません。辞書を開けば「得る・なる・手に入れる・移動する・理解する」など、あらゆる意味が並び、まるで迷路のように感じることでしょう。

正直なところ、僕も最初はこの「get」に散々悩まされました。高校英語どころか中学すらろくに覚えていない状態で、TOEICの公式問題集に出てきた「get over」や「get through」に「なんやねんそれ」と頭を抱えたのを今でも覚えています。

でもね、ある時「get」の“コアイメージ”を理解した瞬間、霧が晴れるように意味がつながり出したんです。

英語の動詞には「核(コア)」となるイメージがあり、それを掴めば応用も効くようになります。特に「get」は、心理的な変化や物理的な移動など、人間の基本的な行動に直結する動詞なので、一度理解すれば英語学習の土台が一気に安定します。

この記事では、そんな「get」のコアイメージと派生する句動詞、そして覚えやすいコツまでを、僕の学習経験も交えてわかりやすく解説していきます。

「get」を制する者は英語を制す!

そう言っても過言ではないくらい、重要なテーマです。では、早速始めましょう。

目次

「get」のコアイメージを理解しよう

「get」のコアイメージを理解しよう

英語を勉強していると必ず出会うのが「get」という動詞。でもこの単語、意味が多すぎてどうしていいかわからなくなりませんか?

実は「get」には共通する“ある感覚”があるんです。それがコアイメージ。これを理解することで、「get」の使い方が一気にクリアになります。

なぜ「get」は意味が多いのか?

「get」は、「変わる」「移る」「手に入れる」といった“動き”や“プロセス”を示す動詞です。そのため、使い方によっていろいろな意味に広がります。

  • I got a book.(本を手に入れた)
  • It’s getting cold.(寒くなってきた)
  • We got to the station.(駅に着いた)

すべて「ある状態に向かう」「変化する」というイメージが共通しているんですね。

コアイメージは「自分のものにする」

「get」の中心には、“何かを自分の手元に引き寄せる”感覚があります。物だけでなく、感情や状態、スキルも含まれます。

  • I got the idea.(アイデアがわかった)
  • He got angry.(怒るようになった)
  • She got used to it.(それに慣れた)

このように「get」は、「変化」や「習得」といった意味を持つのです。

派生する20の句動詞と意味一覧

派生する20の句動詞と意味一覧

「get」に前置詞などがつくと、新しい意味の句動詞になります。以下の表で、よく使われる20の句動詞をまとめました。

句動詞意味例文
get up起きるI got up at 6.
get out出るShe got out of the car.
get back戻るHe got back home late.
get in入るShe got in the taxi.
get out of抜け出すI got out of the meeting.
get on(乗り物に)乗るHe got on the bus.
get off(乗り物から)降りるWe got off at the next stop.
get into~に入る/夢中になるHe got into trouble.
get used to~に慣れるI’m getting used to the new job.
get over克服するShe got over her cold.
get along仲良くするThey get along well.
get throughやり遂げる/通過するShe got through the exam.
get ahead出世する/進歩するHe wants to get ahead in life.
get across伝えるHe got his message across clearly.
get byなんとかやっていくI can get by on a small income.
get down落ち込む/書き留めるThis weather is getting me down.
get around動き回る/うまく乗り切るHe gets around town easily.
get together集まるLet’s get together this weekend.
get away逃げる/休暇を取るWe got away for a few days.
get rid of取り除く/捨てるI want to get rid of these old books.

この表を見ながら「どの句動詞がどんなイメージなのか」を意識すると、記憶の定着が早くなります。

覚えやすい「get」の覚え方3選

覚えやすい「get」の覚え方3選

意味が多い「get」だからこそ、効率的な覚え方が大事です。僕がTOEICで900点を取るまでに実践してきた方法を紹介します。

イメージで覚える:図で理解する

図解やイラストを使うと、「get」の“動き”が直感的に理解できます。

  • 物を取る→ 手を伸ばす絵
  • 状態が変わる→ 色がグラデーションで変わる図

目で見て覚えると、頭に残りやすくなります。

よく使う前置詞とセットで覚える

「get」がよく組み合わさる前置詞をまとめて覚えましょう。

  • get on(乗る)/get off(降りる)
  • get in(中に入る)/get out of(抜け出す)

セットで覚えることで、前置詞の意味も自然に身につきます。

英会話での「get」の使い方と例文

英会話での「get」の使い方と例文

実際の会話で「get」はどう使われているのでしょうか? ネイティブの自然な表現をチェックしてみましょう。

ネイティブがよく使う表現

  • get with it:急いで、ちゃんとして
    • Come on, get with it!(さあ、しっかりして!)
  • get across:伝える
    • He couldn’t get his point across.(自分の言いたいことを伝えられなかった)

意味が分かりにくい場合も、文の流れを意識すれば理解できます。

TOEICや英検に出る表現

  • get through:やり遂げる、通過する
    • She got through the test.(試験を乗り切った)
  • get ahead:出世する、進歩する
    • He wants to get ahead in his job.(仕事で成功したいと思っている)

試験でもよく出てくるので、覚えておいて損はありません。

「get」は、英語を話す人の“思考の動き”を映し出す重要な動詞です。意味の多さに戸惑わず、「動き・変化・取得」のイメージで捉えると、英語がもっと自然に感じられるようになりますよ!

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この記事を書いた人

株式会社ライフスタイル代表 上田仁

オンライン英会話「イングリッシュライフ」運営者。
TOEIC980点/英検1級。

中学生の頃は登校拒否、高校には進学せず中卒。
英語も勉強せずに大人になり、40歳目前に「このままじゃ一生話せない」と後悔。
そこから独学で英語を学び、TOEIC980点・英検1級・日常会話もスラスラ話せるレベルに。

このブログでは、「大人からのやり直し英語」をテーマに、
かつての僕と同じように「英語が苦手」「続けられない」と悩む人に向けて、
実体験から得たコツ・習慣・使える学習法を発信しています。

英語がゼロだった僕でもできました。
だから今のあなたでも、きっとできます。

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