インフルエンサー「てんちむ」こと橋本甜歌さんがプロデュースした**ナイトブラ「モテフィット」**は、かつて多くの女性たちの心を掴み、累計約55万枚の販売を記録し、約37億円もの売上を達成しました。

 

しかしその裏側には、思いもよらぬ「豊胸手術」の事実が隠されていたのです。

彼女の「バストアップ体験」に共感し、商品を購入した多くの消費者は、裏切られた気持ちで批判の声を上げました。

そして2024年12月、ついに彼女と販売元企業YUIKU株式会社との裁判が結審。

てんちむさんには約3億8,457万円の賠償命令が下されました。

参考URL

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a15916672656c0a2d25fde046ccf6b7b937af1f

この一連の騒動は「ナイトブラや育乳ブラ」の真実を再び浮き彫りにした出来事でもあります。

今回の記事では、裁判の経緯を振り返りつつ、ナイトブラ・育乳ブラの効果の真偽、さらには消費者が騙されないためのポイントについて詳しく解説していきます。

この記事の信ぴょう性
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執筆者 ライフコーポレーションブログ事業部上田仁
当記事は、体験や実経験及び検証済みの知識を元に作成をして入念なチェックを行っています。

【検証ルール】仮説検証
当記事では対象とするコンテンツやサービスを確認し、実験や観察を通じてデータを収集、分析をしています。その上で商品の特徴やサービスの真偽を確認した上で記事にしています。万が一不明な点、誤りがありましたらお問い合わせよりご連絡を下さい。

てんちむ(橋本甜歌)とナイトブラ騒動:真実と誤解の歴史

 

1. ナイトブラ「モテフィット」の誕生と爆発的人気

橋本甜歌さんは、過去の芸能界での挫折を乗り越え、YouTubeを中心に再び脚光を浴びるようになりました。

彼女の「ありのままの自分をさらけ出すスタイル」は多くのファンから支持されるようになります。

そして、そんな彼女が打ち出したのが「寝ている間にバストを整える」をコンセプトにしたナイトブラ「モテフィット」でした。

特に話題となったのが、2019年に公開されたYouTube動画「ご報告 爆乳が止まりません」です。

この動画で、てんちむさんは「AカップからEカップにバストアップした」と宣伝し、視聴者に「自分も試してみたい」という購買意欲を掻き立てました。

SNSマーケティングの効果も相まって、瞬く間にバカ売れしたのです。

ラッシー
ラッシー
ここまでは良かったのですが…

豊胸手術の発覚:信頼崩壊の瞬間

しかし、順風満帆に見えたビジネスは、2020年に大きく崩壊します。

きっかけは、彼女の元友人でありインフルエンサーのかねこあやさんによる暴露でした。

https://www.youtube.com/channel/UCCKVVZ8SvuAYi5LXwXHe7BA

「てんちむは過去に豊胸手術を受けている」という事実が明るみに出たことで、彼女がナイトブラの効果を「自身のバストアップ体験」として宣伝していたことが、完全に裏切り行為として批判されました。

てんちむさん自身も、YouTubeで謝罪動画を公開し、事実を認めました。さらに、「責任を果たす」として約5億円の返金対応を自腹で行うことを発表。彼女の誠意ある対応に一定の評価もあったものの、「嘘をついて消費者を騙した」という事実は重く、多くのファンや消費者は失望しました。

かねこあやさんがなぜ暴露したのか

暴露した理由はこの辺にも書いてます。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13231322123

よくわからないですが喧嘩でしょう。

販売会社からの提訴:裁判の結末

2024年、ナイトブラ「モテフィット」の販売元YUIKU株式会社は、てんちむさんに対し、返金対応やブランドの信頼失墜による損害賠償を求める裁判を起こしました。企業側は「彼女の行為がブランドに深刻なダメージを与えた」と主張し、約5億円の賠償を請求しました。

一方で、てんちむさんもSNSを通じて、「全ての責任が自分にあるのか」と企業側にも問題があることを示唆する発言をしています。しかし最終的に、東京地方裁判所はYUIKU株式会社の主張を認め、てんちむさんに約3億8,457万円の賠償命令を下しました。

この裁判結果は、インフルエンサーと企業の広告責任を巡る問題に一石を投じる形となったのです。

企業側が手術の事について知っていれば、変わっていたのかもしれませんが。

2020年の9月2日

この時のサイトには、

いつもキレイノワをご利用いただき、誠にありがとうございます。

『モテフィット』は、バストケア商品としてこれまで多くの方々にご利用いただいており、ご愛顧を賜り感謝申し上げます。

今般、『モテフィット』の商品開発に関わる人物についての一部の報道に関連し、お客様よりお問合せをいただいておりますが、商品自体に関しては何度も試作を行い、機能性や着用時に大切なフィット感が損なわれないようこだわった商品です。

なお、同商品の広告制作においても、関係法令に従い十分に配慮して、これまで同商品の販売をして参りました。
また、アフィリエイト広告等、社外で制作される広告につきましても、不適切な内容が含まれることがないよう監視を行っております。

現在、商品開発に関わる人物についての報道がされておりますが、報道内容に関するお問合せについては弊社ではお答えいたしかねますので、ご了承ください。

今後もお客様にご満足いただける商品を提供できるよう、より一層精進して参りますので、ご理解いただけますよう御願い申し上げます。

●お問い合わせフォーム:shop@kireinowa.com
●キレイノワ お客様専用窓口
電話番号:0120-429-139
受付時間:10:00-17:00(土日祝祭日を除く)

誠に恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

このように書かれていました。

2021年3月の記事

当時のサイト上の記事を見てみました。

この時点では、「当該人物の動画における各主張は昨年以前の情報に即したものが多く、現状の事実に基づいたものではありません。」とのことです。

 

「モテフィット」返金に関する動画について

 

モテフィットの商品開発関係者より投稿された動画の一部において、事実に反した内容が見受けられます。双方協力してお客様対応を進めていくべき最中、事実の誤謬を助長し、お客様対応の遅延を招く行為は、極めて遺憾です。お客様対応の前進並びに、お客様、関係者各位と適切な情報共有を図るため、ここに背景と事実を記載いたします。

1 背景
弊社では、当該人物との対話を契約当初より代理店を通じて行っており、昨年 12 月より返品・返金対応をより迅速に行うため双方の弁護士を通じて行っております。当該人物の動画における各主張は昨年以前の情報に即したものが多く、現状の事実に基づいたものではありません。

2 事実
以下、当該人物の各主張内容と、弊社が把握している正確な事実、経緯を詳述させていただきます。

主張1)1.7 億円、13,000 件に返金したとしているが、振込み履歴などエビデンスをいただいていない。
弊社回答1)お客様へのご返金進捗状況は 2020 年 12 月 17 日、2021 年 1 月 14 日、同月 28 日に当該人物の代理人弁護士に弊社代理人弁護士より求められる度に報告、提出しております。

主張2)返品された商品を引き取ると伝えているが、取り合ってくれない。
弊社回答2)保管している商品について、2020 年 12 月 17 日に代理店宛にお送りできることを伝えております。しかしながら、現在まで返答いただいておりません。

主張3)返品、返金、実際の問い合わせ件数を確認できていない。
弊社回答3)当該人物の代理人弁護士からは「現在処理が終わっている件数や金額のみではなく、例えば、返金の連絡が何件来ていて、そのうち何件が入金済み、何件は処理済みで入金待ち、何件は事務処理待ち、何件は一般消費者側の不備の是正中、といった形のように、進捗がどの程度進んでいるか分かる形で報告を」と頂いております。
上記に対して、弊社代理人弁護士から下記のとおり回答をしております。

2021 年 1 月 25 日時点

  • 返金対象件数:23,142 件
  • 返金完了数:12,321 件
  • 口座聴取済み数:17,162 件
  • 返金処理待ち数:4,841 件
  • エラー不備のため顧客へ確認必要:2,802 件
  • 返金先口座返信待ち:3,178 件

主張4)広告塔として使用され続けていることに関して、取り下げを依頼しているが取り合ってくれない。
弊社回答4)当初から真摯にお客様と向き合い、製造分に関しては販売を続けましょう、との認識でお話しいただいております。代理人弁護士を通じての対話においても、今日まで要望をいただいておりません。

 

弊社としましては、先方代理人弁護士を通して本件の早期解決を依頼しておりますが、先方代理人弁護士からの連絡を待っていた中で、今回のような事実と異なる見解を弊社並びに弊社グループの社名を掲載して動画投稿されたことに困惑しており、誠に遺憾と考えております。本来であればこれ以上一般消費者その他関係者各位への混乱を招かないため、代理人弁護士間を通じての迅速かつ円満な解決が期待されるところではありますが、先方代理人を通じた協議が進まず、当該人物が一方的に不正確な事実を含む動画投稿をするに至った以上、弊社としてのスタンスを明らかにするため、本リリースをさせて頂きました。

本件について、お客様をはじめ、お取引様および関係者の皆さまにはご心配をお掛けすることとなりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

https://web.archive.org/web/20210620152954/https://yuiku.co.jp/news/20210405/

 

その後は、返金作業が橋本(てんちむ)さんに移管すると書かれていました。

 

返金対応で揉めたそうな文面がありました。

https://web.archive.org/web/20210620152954/https://yuiku.co.jp/news/20210405/

 

いずれにしても発端はバストアップ手術をしていた事を隠していたこと、暴露されたことが発端のようです。

ただ、それはともかく、ナイトブラがバストアップに効果があるものなのか?について解説をしていきます。

ナイトブラがバストアップに効果があったのか?

 

詳細については分かりかねますが 実はこのようなナイトブラがバストアップに結び付く要因、つまり科学的な要因は無いそうです。

これはGoogleで検索すれば簡単に情報が拾えます。

https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&q=%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%A9%E3%81%8C%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AB%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F

 

  • 脂肪を寄せ集める効果
    着用中は一時的にバストの形が整いますが、脂肪が恒久的に移動することはありません。
  • クーパー靭帯の保護
    下垂防止のサポートにはなるものの、永久的な予防効果があるわけではありません。
  • 姿勢改善効果
    背筋が伸びることでバストが引き上げられるように見えるだけで、実際のサイズが大きくなるわけではありません

 

ナイトブラや育乳ブラの広告には、「3カ月でバストアップ!」など、あたかも短期間で効果が出るかのような表現が多く見られます。しかし、そのほとんどは誤解を招く表現です。

特に、SNSや口コミでの体験談には、ステルスマーケティング(ステマ)や広告が含まれていることも多いため、冷静に判断することが大切ですね!

消費者が知っておくべき「賢い選択」

  • 商品説明に科学的根拠があるか確認する
    「バストアップ」や「育乳」といったフレーズには、裏付けとなるデータが必要です。
  • 過度な期待は持たない
    ナイトブラは「補助的な下着」です。見た目の改善やサポートを目的とし、永続的な効果は期待しないようにしましょう。
  • 口コミやインフルエンサーの宣伝を鵜呑みにしない
    体験談やSNSの情報は必ずしも真実とは限りません。企業との契約や宣伝が背景にある可能性も考慮すべきです。

 

てんちむさんの一連の騒動は、インフルエンサーや企業の誇大広告のリスクを改めて浮き彫りにしました。

そして、消費者としても「情報の真偽を見極める力」が今まで以上に求められています。

ナイトブラや育乳ブラには、「一時的な形状改善」や「サポート効果」はありますが、過度な期待は禁物です。大切なのは、自分の体を理解し、必要なケアや商品を賢く選ぶことです。

最後に、インフルエンサーの発信を鵜呑みにするのではなく、科学的根拠や自分の目で正しい情報を判断し、後悔のない選択を心がけましょう。

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