「1日10分、スマホだけで月収100万円」——そんな言葉に、心が揺れたことはありませんか?
僕の周りにも、何人かいました。毎日「副業で稼ぎたい」と呟きながら、結局は「無料説明会」に参加し、LINEで「専属コンサル」とやりとりして、気づけば10万円以上のお金が飛んでいた人。
彼らは、何も悪くない。ただ、『楽に稼げる』という言葉に、心の隙間を突かれただけです。
でも、今回取り上げる「TekRevol」は、それらとは次元が違います。
これは、副業ではありません。
これは、「お金を借りさせる仕組み」です。
「AIせどり」「アフィリエイト」と言ってるけど、本当の目的は、あなたが消費者金融からお金を借りること。
そして、そのお金で、13万円、30万円、最悪1,200万円の「サポート料」を払わせる。
「そんな馬鹿な」——そう思うかもしれません。
でも、実際にそうだった人が、ここにいます。
特商法を見ると、すでに「危険信号」が鳴っている
特商法の表記を見てください。
販売事業者:TekRevol
販売責任者:Abeer Raza
所在地:ドバイ、Sheikh Rashid Tower, Floor 19, Dubai World Trade Centre
メール:info@ca11.biz
電話:050-6870-1889
まず、この住所。
実は、これはアメリカのIT企業「TekRevol」のドバイオフィスと同一の場所です。
でも、そのTekRevolは、モバイルアプリ開発の会社です。
副業のコンサルティングなんて、まったく関係ありません。
つまり、有名な企業の名前を盗んで、偽装しているんです。
TekRevolという会社はアメリカに存在しています。米国ヒューストンやシリコンバレーに拠点を置く、正規のアプリ開発会社です。
正式名称: TekRevol, LLC です。しかしサービスは別物です。
つまり情報弱者が会社を調べた時に、
「大企業じゃないか」
といった具合に勘違いされやすい名称なのです。
本家のサイトはここ。https://clutch.co/profile/tekrevol
そして、ドバイ側はどうかというと責任者「Abeer Raza」この名前、ネット上に一切の実績や経歴が存在しません。
LinkedInにも、X(旧Twitter)にも、Google検索しても、出てこない。
「海外にいるから、日本では見つからない」そんな言い訳は通用しません。
日本の消費者が、日本語で契約するのに、責任者が誰かも分からない会社に、100万円以上払うでしょうか?
それこそ、情弱を狙う犯罪者の常套手段です。
ラッシー
「AIせどり」は嘘。本当の作業は「借金の手伝い」
「AIツールで商品を自動検索して、転売して稼ぐ」これが、広告で謳われているビジネスモデルです。
でも、参加者が実際にやるのは、それとは全く違うことです。
まず、契約前に「軍資金が必要」と言われます。
「まずは、ポイントサイトで1万円くらい稼いでみてください」
「クレジットカードを2枚作って、キャッシング枠を増やしておいてください」
「アコムやプロミスで、30万円借りておきましょう」
え? 副業の説明じゃなくて、金融機関への申し込みの手伝い?
はい、それが実態です。
なぜか?
だって、あなたが借金したお金が、彼らの収益だからです。
13万円のプランなら、あなたの借金の13万円がそのまま彼らの収入。
1200万円のプランなら、あなたの借金の1200万円が、彼らの収入。
あなたが「稼ぐ」のではなく、あなたが「借りる」ことで、彼らが稼ぐ。
この構造、気づいていますか?
「AIツール」は、ただの演出です。
「せどり」も「アフィリエイト」も、全部、借金を正当化するための方便です。
ラッシー
「返金保証」は、ただの罠
「収益が出なければ全額返金」——この言葉、すごく安心しますよね。
でも、よく見てください。
返金対象は、「ガイドブックの代金」のみ。
13万円の「サポート料」は、対象外。
さらに、返金条件がこれです
- 30日間、毎日、指定された作業を「一分一秒の遅れなく」実行
- AIツールの使用ログを、100%提出
- 毎日、Zoomで画面共有し、監視される
- 商品が1つも売れなくても、作業を「完全に」こなす必要あり
この条件、人間が守れると思いますか?
たとえば、風邪をひいた日、スマホが壊れた日、家族の用事で時間が取れなかった日
すべて「違反」です。
つまり、「返金は絶対にさせない」仕組みが、最初から用意されているんです。
「あなたが失敗した」のではなく、「彼らが、あなたを騙すために設計したシステム」です。
なぜ、こんなに高額な料金なのか?
副業のサポートで、13万円は「高い」。
でも、1200万円?
これは、「金融業者」の手口です。
高額なプランを提示することで、「あなたが自分を高額な価値のある人間だと思わせる」心理的トリックを使っています。
これは、行動経済学でいう「スカーリング効果」。
「1200万円のプラン」を最初に見せると、「13万円」は「安い」と感じてしまう。
でも、その13万円も、あなたが借金して払うのです。
彼らは、あなたが「お金を借りられる人」かどうかを、最初から見極めています。
「借金できる人」=「騙せる人」
「お金がない人」は、そもそも勧誘されません。
なぜなら、彼らのビジネスは、あなたが「借りたお金」で成り立っているからです。
ラッシー
弁護士が動き出した——「これはもう、犯罪の温床」
2025年11月、大地総合法律事務所という弁護士事務所が、X(旧Twitter)でこう投稿しました:
「TekRevolで稼げた方、ぜひご連絡ください。法的対応を検討中です」
「ランス」「AIせどり」「副業詐欺」というハッシュタグで、被害者情報を集めています。
これは、単なる「注意喚起」ではありません。
これは、「集団訴訟」の前兆です。
日本では、海外に拠点がある会社を訴えるのは難しい。
もちろん訴えるにしてもお金が必要です。
取り戻せなくてもお金が消える。
つまり 泥沼です。
でも、「消費者金融への誘導」という点で、金融商品の不適切勧誘として、金融庁に通報することは可能です。
すでに、多くの人が「借金して、稼げず、人生を壊した」と語っています。
彼らは、ただの「副業失敗者」ではありません。
彼らは、「金融詐欺」の被害者です。
「稼げる人」は、こんなことしません
本当に稼げている人は、どうしているでしょうか?
YouTubeで、1時間の動画を無料で公開して、実績を示す。
ブログで、失敗談を正直に書いて、読者を助ける。
「教えてあげたい」そういう気持ちで、情報を発信します。
でも、「あなたに金を巻き上げたい」人は、
わざわざ、
・直接連絡を取る
・電話で勧誘する。
・借金をさせようとする。
・お金も払ってないのに電話サポートと称して近づいてくる。
一般論で言います。
電話なんか普通しません。
「お金に余裕のある組織じゃないか」と思うかもしれませんが真逆です。
なぜか?
だって、あなたの不安と期待を、金に変えるのが、彼らの仕事だからです。
だから必死に電話でクロージングするのです。
あなたが、彼らの「商品」ではありません。
あなたは、「人間」です。
返金は絶対に無理ですか?
消費者金融から借りたら、どうなりますか?
弁護士に相談できますか?
この手の副業を避けるには?
あなたが、この記事を読んでいるということは、まだ、救われているということです。
騙された人たちは、気づいたときには、もう遅い。
でも、あなたは、今、気づいた。
それは、とても大きな一歩です。
これからは、「楽に稼げる」という言葉に、「誰が儲かるの?」という疑問を、必ずつけてください。
誰かが、あなたを「商品」として扱うとき——
あなたは、もう、人間として扱われていないのです。
あなたは、誰かのための「金のなる木」ではありません。
あなたは、自分の人生を、自分で選ぶ力を持っている人です。
この先、どんな副業に出会っても、あなたの心の声を、信じてください。
一緒に、正しい道を歩みましょう。