0xLSDの出金が再開された…そんな話を耳にしたので検証をしました。
このブログ記事「0xLSD出金の検証結果」の執筆者
0xLSDを取り組んでいた過去があり、実体験に基づく記事です。実際に0xLSDで出金作業を試みた中で危険な要素などを解説します。
0xLSDの出金再開は危険
過去にも記事にした0xLSDという出金停止案件で出金再開がされました。
資金が引き出せない方は、心待ちにしていたのではないでしょうか?
しかし実は、ただの飾りのようなイベントで2次被害も想定できる内容です。
「関わらない事がおすすめ」
と言えます。
全体の仕組み
0xLSDにある残高の0.03%が0xUSDTとして配布されるそうです。
つまり1000ドルある人は毎日0.3ドル分が配布される仕組みです。
計算してみると…月に9ドル配布です。
日本円にすると1日45円程度でしょうか?1ドル150円計算。
30日経過するとなんと1350円※9ドル が1000ドルの人は受け取れる仕組みです。
1000ドルスマートプールにある人は1か月に4.5ドルのみ出金できる可能性
ただここでSAIというトークンに変換できれば現金化できますがSAIの出金には、GASが必要でSAIの出金額に応じて同額が必要になる為、半分の半分ぐらい?とかが必要になります。
執筆時の計算をすると
1ドルで1.955GASです。
GASは、1ドルたいして約2倍程度になる計算です。
執筆時の時点で、9ドル=17.5953SAIになります。
17.5953SAIの出金には、17.5953GAS必要です。
17.5953GASは、単純に2で割るとおおよそ8.8ドルが必要です。
約9ドルの出金で9ドル必要という話になります。
つまり1000ドルの人は単純に約4.5ドルが1か月で出金できる計算なのです。
そしてSAIを現金化するのは、こちらのサイトです。
BIKA Global怪しい検証
聞いたことも見た事もない取引所です。
このサイトが詐欺の可能性も十分あります。
取引所で登録者の住所も不明の取引所です。
しかもドメインの取得日は、2023年の11月27日です。
怪しい管理画面
この画面を見て違和感を感じた人も多いでしょう。
有名なコインの預け入れができないにも関わらず、0xLSD出金停止から準備を進めていたSAIという通貨が入金、出金も対応しているという現実があります。
この時点でこのサイトも怪しいと言って過言ではありません。
USDT
TOK
SAI
SFE
STRK
のみが 預けたり出金したりトレードができます。
それ以外の通貨は出金も預ける事もできません。
スワップをタップするとトレード画面になりますからUSDTやBTCなどで売買をするイメージなのでしょう。
しかも0xLSDに関連するTOK,そしてSAIがあります。
取引はそれほど動いてません。
運営会社も記述のない詐欺サイト
こちらの取引所はしかも運営会社の記述がありません。
このBIKAは、SAIを上場させた…というよりは、SAIやTOKなどを売買する為に2023年後半から2024年にかけて作成された取引所と考える事が最も妥当です。
SAIは0.5ドルです。
こちらも殆ど動いておらずチャート、買い注文を含めても怪しい限りですがSAIはUSDTに変換できることは現時点では間違いありません。
whistleで実名認証後ステーキング可能
メタマスクにSAIを出金するためには、GASを使って送金できますが 今度はこのSAIをステーキングする事も可能だという話です。
その場合はwhistleからIwalletに入ったSAIをBIKAでUSDTに変換するという仕組みです。
つまり流れとしてはSAIをBIKAで追加購入しステーキングする事で利益が得られるという仕組みなのでしょうが このステーキングもoxLSDのように飛ぶかどうかは不明ですが いつかは、SAIが売れなくなってしまうのがオチだと認識してます。
追加送金してSAIを買わない限りは、1日0.03%を受け取っても雀の涙にしかなりません。
0.03%計算が正しければ、プール残高が1000ドルでも月に500円未満しか受け取れない計算です。
冷静に1000ドルの元金分を取り戻す事は非常にハードルの高い行為と言えるでしょうが運営の考えはSAIを買わせてステーキングさせる事にあると認識してます。
ステーキングで増えた資金を売る事でさらに価格の下落の可能性もありそうですから、もし取り組むのであれば、早い者勝ち になるでしょう。
これは0xLSDの出金とは言えず、SAIトークンやステーキングへの誘導目的と思われても仕方ないような仕組みですが全額出金は無理にしても0xLSDから少しでも出金できるチャンスであることは間違いない事実です。
1円でも0xLSDで取り戻したい…対応方法
SAIという即席トークンの存在で可能性を感じたかもしれませんが深入りをせず、このBIKAやSAIトークンが破綻するまで回収しましょう。
「出金できる」
とは言えるほどのイベントではありませんが、このような案件で破綻後に少しでも出金できるケースは非常に珍しいものだと言えます。
今後の展開は見物ものです。