はじめに ― “キャッシュ”が消えた朝、何が起きた?
Googleの検索結果キャッシュ表示機能が見れなくなった事に気づいてますか?
実は、Googleの検索結果からいつも閲覧できたキャッシュ(過去のもの)を見れる機能がなくなりました。
Googleの検索結果、キャッシュ表示機能が終了
ブラウザのアドレスバーに「cache:」と叩けば、読み込みの遅いページでも秒速でテキストだけは確認できる――そんな“保険”が Google 検索結果からひっそり姿を消しました。2024 年 2 月、検索連絡担当の Danny Sullivan 氏が「キャッシュリンクを正式にリタイアした」と X で宣言して以来、ユーザーは歴史ある救命ボートを失ったわけです。

- リンク自体は 2024 年初頭に削除
- cache: 演算子も 2024 年 9 月に完全無効化
- 代替として Internet Archive(Wayback Machine) への公式導線をテスト導入中
この記事では、突然の仕様変更で発生した“穴”を埋める方法を 超具体的 に解説します。前編では消滅の背景と SEO・Web 運営に与える影響、後編では「今日から使えるアーカイブ閲覧&保存ワザ」を網羅。
つい最近まで「キャッシュ」という機能がありましたが、
Googleの正式発表によると、
Google は、ウェブページのキャッシュを見る機能を完全に廃止します
という事が明確に通知されました。
.Google がキャッシュを捨て去った3つの理由
この現象が起きた理由は合計で3つあると言われています。
モバイル高速化で“バックアップ”の需要が激減
2010 年代は 3G 回線が主流で、オリジナルページがタイムアウトすることも珍しくありませんでした。しかし 5G 普及と AMP・LCP 改善で “ページが開かない”ストレスは激減。Google 側も「もはや必須機能ではない」と判断しました。
法的リスクとプライバシー懸念
GDPR 以降、削除済み情報の複製は権利者との摩擦源。保守コストも踏まえ、キャッシュ保有メリットよりリスクが上回ったと言われます。
インデックス刷新戦略
Google は 2024 年後半から「検索結果の信頼性強化」を掲げてインデックス更新のフローを見直し中。“古い状態”を残さないことでアップデートの整合性を高める狙いも透けて見えます。
キャッシュ消滅で失われる3つの価値
影響領域 | 具体的な痛手 | 代替アプローチ(概要) |
---|---|---|
① コンテンツ確認 | サイトダウン時でも読めたバックアップが喪失 | Wayback Machine、一時的なテキストキャプチャツール |
② SEO診断 | リライト前後の差分チェックが困難 | 自前でクロール→ローカル保存/ArchiveBox など |
③ リーガル証拠 | 掲載内容の“過去ログ”証明が弱体化 | Notion + Git、time-stamp 付き PDF 保存 |
副業ブロガー としては、特に②の影響が深刻です。過去キャッシュを使った “ビフォーアフター検証” はリライト施策の肝。今後は別サービスへの乗り換えが必須となります。
便利なキャッシュ機能が排除 「cache:」演算子はまだ息をしているのか?
結論から言うと “ほぼ死亡”。2024 年 9 月 24 日、Search Engine Land は「cache オペレーターも完全停止を確認」と報道しました。
- 2024 年 3 月:検索結果 UI から「キャッシュ」リンク削除
- 2024 年 9 月:
cache:
オペレーター無効化(404 返却) - 2024 年 9 月 11 日:検索結果の「…」メニューに Wayback Machine 直リンク をテスト実装
- 情報ソース https://www.theverge.com/2024/9/11/24241841/google-search-results-internet-archive-wayback-machine-cached-results?utm_source=chatgpt.com

検索結果からクリックしてもサイトの読み込みが遅い場合にキャッシュで見れる機能は、重宝というか当たり前でした。今でも普通に利用していた僕にとっては、衝撃的な出来事です。
裏ワザはもはや期待薄
いま残っているキャッシュ URL は、旧仕様で生成された ミラーの“墓標” にすぎません。早晩 Google サーバーからも全削除される見込みです。
Googleの検索結果でキャッシュされたページを見る方法
しかし、Googleの検索結果からキャッシュを読み込むリンクが除外されたというのが2024年3月の状態です。
これから紹介する方法を使えば、
Google内で記録されたキャッシュは現時点では確認が可能です。
検索結果から見たいURLが非表示であってもGoogleにキャッシュデータが保存されていれば閲覧が可能です。
Googleに記録されたキャッシュを呼び出す方法
手順はとても簡単です。
cache:(キャッシュコロン)コマンド
URLのアドレスバーに
cache:(アクセスしたいURL)を入力するだけです。
このように覚えておきましょう。
それではヤフーのURLで参考に作成してみました。


たとえば僕のこのページの場合なら、
cache:https://life-supports.co.jp/%e5%bd%b9%e7%ab%8b%e3%81%a4%e3%81%8b%e3%82%82%ef%bc%9f%e9%9b%91%e8%a8%98%e8%a8%98%e4%ba%8b/%e6%82%b2%e5%a0%b1%e3%80%80google%e3%81%ae%e6%a4%9c%e7%b4%a2%e7%b5%90%e6%9e%9c%e3%80%81%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a5%e8%a1%a8%e7%a4%ba%e6%a9%9f%e8%83%bd%e3%81%8c%e7%b5%82%e4%ba%86/
執筆中にテストしましたが、もしも、キャッシュが無い場合には、このように404が返されます。


執筆中で記事を公開していませんのでキャッシュはもちろんありません。
ただ、今後はGoogleの仕様によってキャッシュそのものを取得しなくなれば、古いものを見る事しかできなくなりますし、Googleの説明を見ると、
「Googleからは全てのキャッシュデータを削除する」と言われていますので このキャッシュ表示も その内配信になる可能性が大きいです。
まだ間に合う!消えゆくキャッシュをローカル保存する超・時短フローとは?
Googleのcache:
演算子が“息を引き取る”前に、僕らが取れる最速の保険は 「公開と同時にアーカイブ」 です。
- Wayback Machine “Save Page Now”――URLを1クリックで即スナップ。
- GitHub Actions+wget ―― 毎深夜に全記事をミラー、生成物をGitHub Pagesへ自動デプロイ。
- ArchiveBox(Docker)――PDF/MHTML/スクショを丸ごとNASへ吸い上げ、週一で差分更新。
コストはすべてゼロ円。所要時間はセットアップ15分、維持5分。
“キャッシュ難民”が増えた今こそ、一次ソース付き記事で検索上位を奪えます。
WEB上のキャッシュを保存したい場合
たとえば…いつ書き換えられるか無くなるか分からないページの「履歴を残しておきたい。」
そんな要望が多い人も居ると思いますが、その場合はこちらのサービスを利用しましょう。
ウェブアーカイプ


このサービスはGoogleと関係がありませんが数多くのキャッシュが蓄積されています。
ここに過去のキャッシュデータを見たい場合には確認をしていきましょう。


一度サイトにアクセスをしてからキャッシュの有り無しをURLを入力して確認してみましょう。


このようにキャッシュがあるとそれぞれの年、日付で記録があります。
それぞれクリックするとアクセスが可能です。
2001年のヤフーです。
2001年と言えば 23年前です。
https://web.archive.org/web/20010106195500/https://www.yahoo.co.jp/
画面の上部から年数を選び、今度は月日を選択すればその時にキャッシュされたページにアクセスが可能です。


まだ本当に限られた情報のみのWEBサイトでした。
この頃からヤフーを見ていた方は懐かしいでしょう。
Googleのキャッシュは、今後削除されると思いますがWEBサイトのキャッシュを確認したい場合は、こちらのWEBアーカイプを利用しましょう
その他のキャッシュ保存サービス
簡単に紹介しておきますね!
サービス | 強み | 弱み | ベストな使い所 |
---|---|---|---|
archive.today | 動的ページも強制静的化/広告カット | 日本語UIなし | サービス終了リスクの高いLP保存 |
Memento | 複数アーカイブ横断検索 | 表示にやや時間 | 競合ドメインの改定履歴一括チェック |
Perma.cc | URLごとに永久リンク発行/学術エビデンス向き | 無料枠は月10件 | ホワイトペーパー引用・DMCA証拠 |
archive.todayでパスワード保護ページを保存するときは/?anyway=1
を末尾に付与すると突破率が上がります(自己責任で…)。



参考にしてくださいね!
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